「今年は意中の人に」いくつになっても女子力高め?高齢女性が差をつけた本命チョコ【介護漫画】

新型コロナ流行の影響で、ある自治会で予定されていたバレンタインのチョコ作りイベントは中止になってしまったようです。
その代わりに決まった違うかたちのバレンタインイベント。ある高齢女性が楽しみにしている理由とは?

コロナでいろんなイベントが中止になったけど…


高齢者にとってかけがえのないコミュニティって何でしょう?

介護サービスを受けていたら、デイサービスやショートステイでのコミュニティはとても重要です。
同じくらいの年齢、同じような境遇、車椅子同士だったりすると、それだけで話が盛り上がり、互いに笑顔が生まれます。

施設に入居されている方々も同じです。
今まで暮らしてきた家を離れてその施設に引っ越して来た者同士、同じ食卓を囲む。その中で生まれるコミュニティで高齢者の方々は安心感を持つことができます。

また、介護サービスとは違った古くからのコミュニティといえば、自治会や婦人会、老人会といった地域のコミュニティです。
ご近所の方々、昔からの知り合い、親族同然の付き合いの幼馴染など、一緒に年を取った仲間同士だけでなく、壮年・若年層とも関わりを持つことができます。

訪問介護のある女性利用者さんがお住まいの地域では、自治会のイベントが盛りだくさん。さまざまな催しが予定されていたのですが、コロナの影響ですべて中止になりました。

「ちょっと寂しいけど仕方ないね……」とヘルパーに話される利用者さん。
しかし2月14日のバレンタインデーには、手作りチョコを自治会のメンバー同士、ポストにこっそり投函するというリモートイベントを開催することになったようです。

「どうやって企画されたのですか?」と聞くと、「電話で近所の方とよもやま話してるうちに交換しようとなって」「いつのまにか会長の耳にも届いたみたい」と嬉しそうに話してくださいました。

コロナ以前は公民館を借りてチョコを作って楽しんでいたそうです。
あのときの楽しさが忘れられない、またあの日々が戻って欲しい、という願いが込められているかのようで、なんだか心温まるエピソードでした。

ちなみにその利用者さんには自治会に好きな男性がいるらしく、このイベントで意中の方限定の手作りチョコを用意しているんです。

訪問介護でお掃除のサービスに入らせていただいた際に見せてくださいました。
思いがこもった手作りチョコ。女性の心はいつまでも恋を求めている様子です。
想いが伝わるといいですね。

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漫画・コラム:藤木 なみき

介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了、介護予防運動指導員、ビューティータッチセラピスト
2003年より出産・育児をしながら介護職員として働く。訪問介護、デイサービス、デイケア、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、これまで多数の居宅サービス、施設サービスを経験。現在はホームヘルパーとして働きながら、さまざまな職場での実体験をもとに介護関連のイラストや漫画を作成する。

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