ヘルパーが驚いた!ある家族が選んだ“父の日のプレゼント”の渡し方【介護漫画】

今年の父の日は6月19日。お父さんにプレゼントを検討しているご家族も多いのではないでしょうか?
ある訪問介護の利用者さんは、介護施設で暮らす旦那さんにプレゼントを検討中。ヘルパーがよくよく話を聞いてみると……ちょっと変わった渡し方を考えているようです。

「今年の父の日のプレゼントは何にしようか?」

6月19日は父の日ですね。
私が介護施設で働いていた頃、父の日のお祝いを居室でされているご家族も多かったことを思い出します。
遠方にお住いのご家族だと、予定が合わなければ父の日の当日に限らず近い日に来訪されている方もいらっしゃいました。

そんな介護施設での父の日の様子は知っていましたが、訪問介護の利用者さんから意外な「父の日のかたち」を教えてもらいました。

その利用者さんのお宅には掃除の支援で訪問しているのですが、先日のサービス時に利用者さんと娘さんが二人で何やら相談中です。

サービスが終了してちょっと時間が余ったので何をお話しだったか尋ねてみると、「父の日に何を贈ろうか話し合っていた」とのこと。
利用者さんの旦那さまは、在宅での生活が困難となり介護施設で暮らしています。

「父は寂しがりのかまってちゃんだから、父の日には毎年何かしら贈ってるんですよ」と娘さん。
すると利用者さんは、「最初は足しげく通ってたけど、私の足が悪くなってなかなか施設まで行けないの」と寂しそうです。

でも娘さんによると「お父さんはこれでもかっていうくらい施設でなじんでいる」ようで、冗談交じりに「私たちといるより施設の職員さんと話してる方が嬉しそう」と。

「父の日のプレゼントも施設に送って職員さんに渡してもらうんだから!」「その方が喜ぶものね」「話してたら何か笑えてきた」と結局お二人は大笑い。

ご家族の仲がいいからこそ、プレゼントを直接渡さないという選択ができるのかもしれません。

「若い頃は真面目過ぎるくらい真面目な人だったから、若い子にデレデレするくらい許してあげましょう」と、利用者さんも笑顔でお話しされていました。

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漫画・コラム:藤木 なみき

介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了、介護予防運動指導員、ビューティータッチセラピスト
2003年より出産・育児をしながら介護職員として働く。訪問介護、デイサービス、デイケア、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、これまで多数の居宅サービス、施設サービスを経験。現在はホームヘルパーとして働きながら、さまざまな職場での実体験をもとに介護関連のイラストや漫画を作成する。

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