「自分でできるわよ!」どこまで介助すべき…?ある介護士の新人時代の失敗【漫画】

どこまで介助すべきか。介護職なら避けては通れない課題です。
困っている高齢者や患者さんに対して、すべてをやってあげるのが親切なのか、それとも見守ることがベストなのか……新人にとっては特に難しい判断なのかもしれません。

親切のつもりが余計なお世話?

今でも失敗することはありますが、新人の頃には数々の失敗をしてきました。

先輩に質問するタイミングがつかめずオロオロするだけで結局「やることなかったら声かけて!」と叱られたり、仕事の優先順位がわからず言われた順にやっていたら「こっちはすぐにやってくれないと!」と怒られてしまったり。

中でもなかなか難しかったのが“患者さんをどこまで介助していいか”でした。
まるで知識のない頃には、患者さんのためになんでもやってあげればいいのかと思っていましたが、それは大きな間違い。

“できること”や“手助けが必要なこと”は患者さんによってさまざまです。
手伝ってくれるご家族がいる方、一人暮らしをしなければいけない方など、退院後の状況も違います。

患者さんの状態がわかっていれば、どのような関わり方をすればいいのかもわかるのですが、新人の頃はその加減がわからず失敗ばかりでした。
介助するだけでなく、できるだけ自分でやってもらいADLの向上にも努めなければなりません。

だいぶ経験を積んだ現在では、ご本人に何を手伝えばいいか聞いたり、状況を見ながら「ここまではやってみてください」と見守ることもできるようになりました。

失敗は成功のもと。あまりめげずに、勉強させてもらったと気持ちを切り替えるのも大事かもしれませんね。

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漫画・コラム:きやゆか

介護福祉士
精神科病院に勤務する介護士。看護補助として働く。自己研鑽の院内研修を終了し、その後介護福祉士を取得。勤続10年を迎えてベテラン域に入り、責任のある立場に押し上げられ新人指導にもあたるが苦戦する毎日。家では夫と2人の息子、犬の世話に追われ、合間にイラストや漫画を作成する毎日を送る。

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