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100歳以上の人口は?都道府県ランキング&これまでの推移

100歳以上の人口は?都道府県ランキング&これまでの推移100歳以上の人口は?都道府県ランキング&これまでの推移

ご長寿大国の日本では長生きする方が年々増えていますが、100歳以上の方は現在どのくらいいるのでしょうか。
最新の100歳以上の人口や都道府県ランキング、男女比、推移などをまとめて紹介しましょう。
長生きと性格・血液型の関連性を調査したおもしろいデータも紹介します。

はーとん

日本には100歳以上のご長寿がたくさんいるっポ。

2023年度版 日本の100歳以上の人口と現状

はーとん

最新の100歳以上人口のデータだっポ。

厚生労働省の発表によると、2023年9月15日時点で100歳を迎えた方(見込み含む)の人数は、4万7,107人(男性:6,727人 女性:4万380人)でした。これは前年と比較して1,966人の増加です。
毎年「老人の日(9月15日)」に、その年度に100歳へ到達した・する方に対して、国からお祝い状と記念品が贈呈されています。

ちなみに、2023年時点での100歳以上の人口総数は9万2,139人です。

2023年時点 100歳以上人口
10,550人
81,589人
総数 92,139人

この数字は50年ほど前と比較すると、とんでもなく大きな数字です。
「老人福祉法」が制定された昭和38年(1963年)時点では、100歳以上の人口は全国でわずか153人。単純に計算すると、60年で約602倍に増えたことになります。

100歳以上の方の男女比は、2023年時点での100歳以上9万2,139人のうち、男性は1万550人(全体の約11%)、女性は8万1,589人(全体の約89%)でした。

圧倒的に女性の割合が高くなっています。これは平均寿命を比較すれば(2022年時点:男性81.05歳、女性87.09歳)納得の結果でしょう。

2023年9月時点での全国最高齢の方は、男性は明治44年(1911年)生まれの千葉県の方で111歳、女性は明治40年(1907年)生まれの大阪府の方で御年116歳となっています。

【都道府県ランキング】100歳以上がもっとも多いのは?

はーとん

100歳以上の人数は都道府県でどのくらい違いがあるのかな?

厚生労働省が発表しているデータを参考にランキングを作成しました。100歳以上の方の割合と人数を都道府県で比較します。

100歳以上人口 都道府県ランキング(10万人あたり)
順位 都道府県 10万人あたり 総数
1位 島根県 155.17人 1,021人 110人 911人
2位 高知県 146.01人 987人 94人 893人
3位 鳥取県        126.29人 687人 69人 618人
4位 鹿児島県 125.66人 1,964人 203人 1,761人
5位 熊本県 125.20人 2,151人 251人 1,900人
6位 長野県 121.14人 2,447人 334人 2,113人
7位 山口県 120.72人 1,414人 171人 1,363人
8位 愛媛県 115.31人 1,506人 199人 1,307人
9位 宮崎県 111.41人 1,172人 146人 1,026人
10位 大分県 111.38人 1,233人 119人 1,114人
10位 長崎県 111.38人 1,429人 117人 1,312人
12位 新潟県 108.78人 2,342人 236人 2,106人
13位 山梨県 108.48人 870人 121人 749人
14位 徳島県 106.25人 748人 81人 667人
15位 香川県 105.25人 983人 126人 857人
16位 和歌山県 101.44人 916人 113人 803人
17位 佐賀県 101.37人 812人 89人 723人
18位 秋田県 100.97人 939人 92人 847人
19位 山形県 100.10人 1,042人 123人 919人
20位 広島県 99.20人 2,738 人 298人 2,440人
21位 岡山県 96.62人 1,799人 186人 1,613人
22位 富山県 95.38人 970人 118人 852人
23位 岩手県 91.96人 1,086人 114人 972人
24位 福島県 90.73人 1,624人 215人 1,409人
25位 北海道 90.16人 4,634人 588人 4,046人
26位 福井県 88.98人 670人 75人 595人
27位 石川県 86.58人 968人 121人 847人
28位 沖縄県 84.74人 1,244人 133人 1,111人
29位 京都府 82.94人 2,115人 217人 1,898人
30位 奈良県 82.47人 1,077人 122人 955人
31位 福岡県 78.62人 4,022人 419人 3,603人
32位 静岡県 78.39人 2,808人 323人 2,485人
33位 岐阜県 78.16人 1,521人 169人 1,352人
34位 群馬県 77.00人 1,473人 154人 1,319人
35位 三重県 74.34人 1,295人 138人 1,157人
36位 兵庫県 71.33人 3,853人 430人 3,423人
37位 宮城県 69.69人 1,589人 179人 1,410人
38位 青森県 68.11人 820人 83人 737人
39位 滋賀県 66.08人 931人 97人 834人
40位 茨城県 65.28人 1,854人 215人 1,639人
41位 栃木県 63.75人 1,217人 147人 1,070人
42位 東京都 53.06人 7,449人 915人 6,534人
43位 神奈川県 53.03人 4,896人 656人 4,240人
44位 大阪府 52.89人 4,645人 494人 4,151人
45位 千葉県 50.22人 3,147人 355人 2,792人
46位 愛知県                 47.69人 3,574人 413人 3,161人
47位 埼玉県     44.79人 3,286人 382人 2,904人
  全国 73.74人 92,139人 10,550人 81,589人

100歳以上の人数比で見ると、やはり人口の多い都道府県が上位です。東京、大阪、愛知、福岡といった大都市を中心に、その周辺も100歳以上の人が多い傾向です。

ただし、大都市圏は人口10万人当たりに占める100歳以上の人の数で見ると順位は高くありません。
たとえば、東京は100歳以上の人口ではトップですが、人口10万人あたりの数は53.06人と、全国平均の73.74人を大きく下回って全国42位となっています。

反対に、人口10万人あたりの100歳以上の人数で全国トップとなっているのは、島根県でなんと155.17人。
人数自体は1,021人と少ないものの、島根県は高齢化ランキングで7位となっているほど高齢化が進んだ県です。

以下の表をみても、100歳以上の割合が高い都道府県は、やはり高齢化がある程度進んでいる傾向であることがわかります。

都道府県ランキング比較(100歳以上人口、高齢化率)
  100歳以上(10万人あたり) 高齢化率
島根県 1位 7位(34.7%)
高知県  2位 2位(36.1%)
鳥取県 3位 16位(33.1%)
鹿児島県 4位 13位(33.5%)
熊本県 5位 23位(32.1%)
長野県 6位 20位(32.5%)
山口県 7位 3位(35.2%)
愛媛県 8位 10位(33.9%)
宮崎県        9位 15位(33.4%)
大分県 10位 10位(33.9%)
長崎県 10位 10位(33.9%)

※高齢化率は2022年のデータ

【100歳以上人口の推移】年々増えるご長寿の日本人

はーとん

日本の100歳以上人口は、60年で約602倍に増えたっポ!

昭和38年(1963年)当時、100歳以上の人数は全国でわずか153人でしたが、現在の日本が世界有数の「ご長寿大国」になったのは周知のとおりです。

100歳以上の人の数がこの半世紀でどれくらい増えたのでしょうか。人口の推移を見てみましょう。

日本の100歳以上人口 推移
1963年(昭和38年) 153人
1965年(昭和40年) 198人
1970年(昭和45年) 310人
1975年(昭和50年) 548人
1980年(昭和55年) 968人
1985年(昭和60年) 1,740人
1990年(平成2年) 3,298人
1995年(平成7年) 6,378人
2000年(平成12年) 13,036人
2005年(平成17年) 25,554人
2010年(平成22年) 44,449人
2015年(平成27年) 61,568人
2020年(令和2年) 80,450人
2021年(令和3年) 86,510人
2022年(令和4年) 90,526人
2023年(令和5年) 92,139人

上記の表は基本5年刻みですが、100歳以上人口の推移は昭和45年(1970年)で前年比を下回ったものの、あとはすべての年で上昇しています。
時代背景的に、生活環境や食料事情、医療の発展などの影響が大きく、年々100歳以上となる人が増えていったと考えられます。

昭和30年代から40年代は、日本はまさに高度経済成長期の真っただ中で、さまざまな生活インフラが整った時期です。

たとえば、国民皆保険の開始は昭和36年(1961年)。この年には電気洗濯機の家庭普及率が50%を突破しています。
さらに、昭和40年(1965年)には電気冷蔵庫の普及率が50%を突破しており、食料の保存事情ひとつとっても、ようやく現在の生活スタイルに近づきつつあった時代だと言えるでしょう。

時代が進むにつれ、こうした生活環境や社会インフラの充実と医療技術はますます発展し、長生きできる確率が格段に上がっていきました。

日本人の平均寿命は伸びていますが、子どもの数が少なくなったことから、平成に入ると日本は少子高齢化が顕著になり、高齢者を支える現役世代の減少が問題となっています。

遺伝、性格、血液型は「長寿・短命」に影響する?

はーとん

長寿を科学的に研究したおもしろいレポート結果があるっポ。

誰もが100歳以上生きることが現実味を帯びてきている以上、できるだけ健康長寿で過ごしたいですよね。

ところで、長寿は家系と関係しているのでしょうか。
ニッセイ基礎研究所の長寿科学研究に関するレポートによると、寿命そのものに与える遺伝の影響は約20~30%ほどで、70%以上は生活習慣などの環境的原因によるものが大きいとのことです。

この調査は北欧で行われた「一卵性双生児の追跡調査」によって判明したもので、長寿に大きく関係するのは体質や遺伝よりも、普段からの生活習慣や環境的な要因が大きいと科学的に証明されつつあります。

さらに「性格」が長寿に影響するという結果もあるようです。
世界中で行われているさまざまな調査結果を複合すると、ご長寿には「明るい、呑気、楽天的」な性格の人が多く、反対に競争的で攻撃的といった性格の人は短命の傾向にあるとのことです。

「性格と長寿の関係」以外にも、「血液型と長寿の関連性」というおもしろい調査結果が紹介されています。
日本では血液型と性格を関連付けて考えることも多いため、もしかしたらこの結果は、性格的な傾向と長寿の関係性を間接的に裏付けるものなのかもしれません。

日本人の100歳以上の方を血液型別にその割合を調べてみると(調査人数269名分)、A型34%、O型29%、B型29%、AB型8%だったそうです。

  日本人全体 100歳以上
A型 40% 34%
B型 20% 29%
O型 30% 29%
AB型 10% 8%

日本人全体で見るとA型は40%、O型30%、B型20%、AB型10%ですから、比較するとA型やAB型が短命で、B型が長寿傾向にあるということになりますね。

「ご長寿大国」日本の未来

日本はご長寿大国ということもあり、高齢者の増加傾向は世界を先行しています。
2023年現在、100歳以上の方の人数は9万2,139人。今のペースだと10万人を突破する日も遠くはありません。

日本の高齢化率のピークはまだまだ先です。100歳以上の方が生き生きと暮らすためには、社会全体で高齢者を支える仕組みづくりを考えていく必要があります。
まさに未知の超高齢社会へと突入する日本、豊かな老後を過ごせる社会が実現するといいですね。

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著者:かぼじん

著者の画像

著者:かぼじん

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行政書士、WEBライター
行政書士としてデイサービス施設の開業支援などにもたずさわるかたわら、父親がくも膜下出血で倒れたことをきっかけに、そのリハビリや介護などを経験。現在は、90歳を超えた祖母の見守りなどで、日々いろいろな介護支援のサービス、アプリなどを実践中。また宅地建物取引士資格を持ち、大手不動産メディアなどで不動産にまつわる情報をさまざまな角度から解説している。ライターとしては、スモールビジネスや介護関係、不動産投資の記事を中心に執筆活動中。

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