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高齢者にこの症状ないですか?いつもと違うなら相談したい14症状

高齢者にこの症状ないですか?いつもと違うなら相談したい14症状高齢者にこの症状ないですか?いつもと違うなら相談したい14症状

高齢者にいつもと違う症状があったとき、ご本人やご家族は不安ですよね。ちょっとした異変なら、相談すべきかどうかも悩んでしまうかもしれません。
もしデイサービスや介護施設を利用しているなら看護職員は身近な存在です。当てはまる症状があれば早めに相談してみてくださいね。

高齢者は自分の体の変化に気づきにくい

はーとん

高齢者は自分で症状に気付きにくいことも多いみたいだっポ。

高齢者は、加齢とともに徐々に臓器や筋肉などの機能が低下していきます。

実際によくある症状として、「腰が痛くなる」「細かい作業ができなくなる」「たくさん食べられなくなる」「目が見えにくくなる」「耳が聞こえにくくなる」といった体の変化が挙げられます。

これらは加齢に伴って起こるごく自然な変化であるため、「歳をとったな……」と、あまり気にとめない方も多いのではないでしょうか。

しかし、これらは治療が必要な疾患の初期症状かもしれません。

高齢者は、歳をとるにつれて感覚も鈍感になってくるため、自身で症状に気がつく頃にはすでに病気が進行してしまっているというケースも珍しくありません。
また、自身の異変に気づいていたとしても、「迷惑をかけたくない」「病気と自覚したくない」という気持ちから、我慢してしまったり、隠そうとしたりすることもあります。

ついつい加齢のせいだと自己完結してしまいがちな些細な体の変化ですが、実はそこに大きな病気が潜んでいることもあるのです。
そして、その病気の発症に気がつかずに放置してしまうと、最悪の場合は命の危険に至る可能性もあります。

そうならないためにも、周りのご家族が異変に気づいたら声をかけるのはもちろん、高齢者本人の方から相談しやすくなるように、関係や環境を整えてあげることも大切です。

可能な限り早期発見・早期治療に努め、大事に至る前に対処することを心がけるとよいでしょう。

高齢者にこの症状ないですか?看護師に相談してほしい14症状

はーとん

看護師が「ぜひ相談してほしい」って思う14の症状を紹介するっポ。
当てはまったらデイサービスや介護施設の看護師に相談してみてね。

未然に対処するとは言っても、「実際にどんな症状が出たら相談すればいいのか」「大したことではないのに大袈裟だと思われないか」と悩んでしまう方もいますよね。

しかし、高齢者がちょっとした違和感を放置し続けていると大きな病気に発展してしまう可能性も考えられます。そのため、異変を感じた時はなるべく疑ってかかり、早めに看護職員に相談することが望ましいと言えます。

ここでは、「高齢者にこの症状が出たら看護職員に相談してほしい」という症状を14つ紹介します。
これらの症状が出た際には、まずは相談してみることをおすすめします。

01. 顔色が悪い

顔色が悪いというと、「青白くなる」というイメージを抱く方が多いかもしれませんが、実際顔色の悪さには「黄色っぽい」「どす黒い」などさまざまなタイプがあります。

皮膚の色は人それぞれ異なるため、平常時と比較してどのように顔色が悪いのかは高齢者本人やご家族にしかわからないこともあります。

しかし、顔色が悪い場合には、単なる貧血症状の他にも、肝不全や腎不全などの重大な病気が隠れている可能性も否定できないため、けっして放置していいものではありません。

もし普段と様子が違って、顔色が悪いと感じた場合は相談してみてください。

02. あまり眠っていない

高齢者の睡眠に関する問題は、昼夜逆転などの医療的な介入が必要ではないものが多いです。
しかし、中にはうつ病や甲状腺ホルモン異常、睡眠障害など、治療が必要な疾患の場合もあるので、睡眠リズムが整わない時には相談してみるとよいでしょう。

03. 体に痛みがある・痛みを訴えている

体に痛みが出ているのであれば、臓・筋肉・骨などのどこかに異常が出ている可能性があります。
とくに「今まで感じたことがないような強い痛み」や「突然の痛み」などの場合は、重大な病気が隠れている可能性もあるので早期の対応が必要です。

また、痛みには間欠的な痛みや持続的な痛みなどさまざまな種類があります。
病気によって痛みの種類が違うので、病気が疑われる場合はまず診断を受けてどのような痛みが出ているかを訴えるようにしてください。

04. 排泄の量が極端に減った

高齢者の排泄量が減った時には、水分や食事などの摂取が不足している他に、腸や腎臓などの病気が考えられます。

「便が小さくなった」「尿が濃くなった」など、普段と明らかに異なる点に気づいた場合は、一度相談してみた方が安心です。

05. 食欲がない

高齢者にとって食欲は大きな健康指標であると言っても過言ではありません。
「食事の量が減った」「食べられなくなった」「体重が減った」など、食事に関する変化は早めに相談する必要があります。

嚥下機能の低下に伴って物理的に食事が食べられない時は、食事形態の変更などが必要な場合もあるでしょう。

また、食欲と同時に、どのくらい水分をとれているのかの観察も重要です。水分不足は容易に脱水につながり、脱水から大きな病気につながるようなケースも考えられます。

06. 歩き方がおかしい

病気の症状が歩き方に出ることがあります。
「ちょこちょこ歩いている」「よろよろ歩いている」「足を引きずっている」など、明らかに異変が見られる場合は病気の可能性も疑われます。

加齢に伴う筋力低下はもちろんですが、中にはパーキンソン病や脳卒中、股関節の骨折など、高齢者によくある病気を発症していることがあるので、普段と比べて歩き方がおかしいと感じた場合は相談してみてください。

07. しびれ・麻痺がある

「物を落とすようになった」「左右どちらかの手に力が入らない」といったしびれや麻痺は、高齢者によく起こる症状のひとつです。
ただし、よくある症状とは言っても、中には脳血管障害や糖尿病などの重大な病気が潜んでいる場合も多くあります。

これらは症状が進行してからでは手遅れになることもあるので、体にしびれや麻痺がある場合は早めの相談をおすすめします。

08. 元気が少ない or 元気がありすぎる

平常時より極端に元気が少ない、あるいは元気がありすぎるときには、「精神的な疾患」が潜んでいることもあります。

これらは、うつ病や認知症の初期症状にも見られる行動なので、高齢者の様子が普段と異なる場合は相談した方がよいでしょう。

09. 少しの動きで息切れがする

「少しの動作で息切れがする」「胸がドキドキする」などの症状があれば、心不全や呼吸器疾患などの病気が隠れている場合があります。

これまでであれば息が切れることはなかったような動きで息切れがする場合は、異変のサインなので相談してみましょう。

10. 手足がむくんでいる

高齢者によくある「むくみ」の症状は、血行不良・栄養不足・連続した同一姿勢などで発症することが多いですが、実は単なるむくみにも恐ろしい病気が隠れている可能性があります。

たとえば、心不全・腎不全などの臓器不全や、肝疾患、下肢静脈瘤などがあります。むくみの症状がひどい・解消されない時は注意が必要です。

11. 手足がふるえている

高齢になると細かい動きが不得意になるのは自然なことです。とくに手先の震えは老化とともに顕著に見られる現象なので、医学的には異常がないとみなされることが多いでしょう。

しかし、中にはパーキンソン病や小脳梗塞などの疾患を発症している場合があります。
「安静時・入眠時に震えているか」「どのくらい持続しているか」「他に症状がないか」などを含めて症状があれば、相談してみてください。

12. 怒りっぽくなった・イライラしている

加齢に伴って頑固になる、皮肉になるという人格の変化に悩まされる方も少なくありません。

しかし、加齢とは関係なく、「急に怒るようになった」「人のものを盗るようになった」「セクハラ行為がある」といった症状が出るようになった時は、脳内に異常が発生している可能性があります。
高齢者に大きな人格変化があった場合は相談した方がよいでしょう。

13. 頭をぶつけた

机の下の物を拾ったあとなど、日常的なシーンで頭をぶつけてしまうことがありますよね。
頭をぶつけてしまってすぐはあまり症状が出ていなくても、実は頭の中でジワジワと出血が進行している場合があります。

症状が出ていないからと軽視せずに、頭をぶつけてしまった時には診察を受けた方が安心でしょう。

14. 新しい薬を飲み始めた

実際に症状が発現している状態ではありませんが、「内服薬が変わった」「新しい薬を飲み始めた」という時には、看護職員に伝えておくと安心です。

というのも、高齢者がよく飲む薬の中には副作用が強く出てしまうものや、深く眠ってしまう作用のあるものなど、注意が必要な薬剤もたくさんあります。

薬の副作用なのか、何らかの疾患の症状なのかを見極めるためにも、新しい薬を飲み始めた時は担当の看護職員に伝えておいた方がよいでしょう。

認知症の高齢者なら?こんなサインがあったら注意!

はーとん

認知症の人だと自分で症状を伝えるのが困難なこともあるよね。
周りの人のフォローが大切だっポ。

認知症の影響で自ら症状を伝えるのが難しい高齢者には、周りの人の助けが必要です。
コミュニケーションが取れない場合には、「観察」することが鍵となります。認知症の方が示すサインを見逃さないようにしましょう。

認知症の方が示すサイン

  • 表情がゆがんでいる、苦痛な表情を浮かべている
  • 拳を強く握っている、全身に力が入っている、筋肉が硬い
  • 呼び掛けに反応しない、反応が弱い、または激しく怒る
  • 呼吸が穏やかではない
  • 食事をとらない、嘔吐する
  • バイタルサインに異常がある(体温・血圧・呼吸回数・酸素飽和度・脈拍・排尿回数・排便回数など)

これらの症状が出ている場合は認知症とはまた別の病気が発症している可能性もあるため、異変に気づいたご家族や身内の方は相談が必要になります。

また、認知症の方の中には、症状が日によって違う「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれる症状を訴える方もいます。
そのような場合には、毎日慌てて通院するのではなく、話をじっくり聞くことで解決するようなケースもあるでしょう。

まとめ

高齢者入居施設やデイサービスを利用している方やそのご家族が、看護師にぜひ伝えてほしい症状についてまとめました。

高齢者は、自身では気づかないうちに病気が進行していることが多くあります。また、気づいていたとしてもあえて我慢しているケースも珍しくはありません。

症状が進行して大きな病気に発展させないためにも、高齢者のご家族が異変に気づき、早期発見・早期治療を促してあげることが重要です。

今回紹介したような症状が出ている場合は、病気を疑ってまずは高齢者入居施設やデイサービスの看護師に相談してみましょう。

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著者:益田 香

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著者:益田 香

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看護師資格保有
高齢者施設で約5年間、看護職として従事。入居型介護施設での勤務をきっかけに、高齢者のより良い生活の場を作るためにすべきこと、看護介入について深く考えるように。介護現場で得た知識を情報発信したいとの思いから、2016年頃から執筆活動を開始。読者の疑問に答えられるよう心がけた執筆をしている。

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