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介護の費用はいくら必要?平均費用から軽減方法まで

介護の費用はいくら必要?平均費用から軽減方法まで介護の費用はいくら必要?平均費用から軽減方法まで

介護に必要な費用はいくら?介護期間の長さは?

母

もし両親に介護が必要になったら……心配なことはたくさんあるけど、お金の面も不安よね。

はーとん

そうだよね。「世帯主や配偶者が要介護状態になったら資金が不安」っていう人はおよそ75%もいるっポ(生命保険文化センター調べ)。介護のお金に不安を抱える人はすごく多いんだ。

介護の平均期間は4年7カ月

母

介護保険があっても年金だけじゃとても足りないっていうものね。介護が続けば続くほど、お金もたくさん必要になるだろうし。介護ってどれだけの期間がかかるのかしら?

はーとん

子育てなら終わりが見えるけど、終わりが見えないのが介護だっポ。でも、介護が必要な期間は平均すると4年7カ月っていう統計があるよ。介護費用の準備は5年くらいがひとつのめどになるかもしれないね。

母

でも、5年かもしれないし、10年かもしれないし、それ以上も覚悟はしておいたほうがいいかもしれないわね。

介護にかかる平均費用は1カ月7.8万円

母

じゃあ、介護費用はどれだけかかるの? そこが重要よ。

はーとん

調査によると、実際にかかった介護費用は1カ月に平均7.8万円。この金額には介護保険サービスを利用したときの自己負担額も含まれているっポ。でも、家計経済研究所の調査では平均5万円っていう結果も出ているんだよ。

母

家計にダメージの大きい金額だわ! でも、きっと要介護度によってもかかる費用は違うわよね?

はーとん

要介護度が上がれば平均の費用も上がる傾向にあるっポ。

要介護度別 在宅介護にかかる費用(1人1カ月の平均値)
要介護度別在宅介護にかかる費用グラフ
*公益財団法人家計経済研究所「在宅介護にかかる費用」より作成

母

でも比例して上がっているわけではないから、認知症の有無や高齢者の状態によって介護負担のバラつきもありそうね。
あと介護がはじまった直後はどうかしら? 必要なものも多いから、もっとお金が必要になりそうだけど……。

はーとん

そうだね。介護がはじまったときに必要な一時的な費用の平均は69万円なんだっポ。

母

けっこうかかるのね!

はーとん

介護が必要な状態にもよるけど、最初は介護ベッドやお風呂用の椅子とか、福祉用具を必要とすることが多いっポ。自宅のなかや外に手すりを付けたり、段差をなくす住宅改修の費用が必要になることもあるよ。

母

なるほど。先々のことを考えて早めの準備が必要ね。

介護サービスは1~3割の自己負担で利用できる

母

介護の期間や費用の平均はわかったけど、どんな費用がかかるのかしら? まず介護保険サービスの利用料よね。

はーとん

そうだっポ。訪問介護とかデイサービスとかデイケアとか、必要に応じたサービス利用ができるよ。利用するともちろんお金はかかるけど、1~3割の自己負担ですむんだ。年金で生活している人なら1割負担になることが多いっポ。

母

それなら、両親に介護が必要になったときには1割かしら。少ない自己負担ですむのはありがたいわ。

はーとん

だけど、上限額以上のサービスを利用すると、その分は全額自己負担になるっポ。

母

上限? 介護保険サービスの利用は上限額が決まっているの?

はーとん

介護保険では、要介護度によって利用上限額が決まっているっポ。これを介護保険の支給限度額っていうんだよ。要介護度別の支給限度額は次の通りだっポ。

介護保険の支給限度額一覧(1割負担のケース)
要介護度別介護保険の支給限度額一覧

はーとん

このように、要介護度が上がるほど上限額も上がるんだよ。

母

なるほど。この支給限度額を超えてサービスを利用すると、その分が自己負担になってしまうのね。でも住宅改修(介護リフォーム)なんてしたら、あっという間にこの金額を超えちゃうんじゃないかしら……。

はーとん

大丈夫だっポ! 住宅改修は金額が大きくなることが多いから、別枠で限度額が決められているんだ。要介護度は関係なくて、1人につき20万円まで対象だよ。

母

介護保険の自己負担割合について、よくわかったわ。

介護サービス費だけじゃない、介護に必要な費用項目

はーとん

だけど介護に必要な費用は、介護保険サービス費だけじゃないっポ。

母

そうよね。支給限度額の一覧表を見ても、1カ月平均の7.8万円に届いていないわ。ほかにはどんな費用がかかるの?

はーとん

たとえば、飲み込みが難しくなると通常のご飯が食べにくかったり、高齢者が昼間に一人で過ごしたりするときには、高齢者向けの食事を頼むケースもあるんだ。こういった食費や、紙パンツ・おむつ代、自宅まで来てもらう理美容代も生活するうえで欠かせないっポ。

母

それに病院に行けば医療費や通院費も必要よね。

はーとん

そうだっポ。もし老人ホームに入居することになれば、月額費用を支払わないといけないし、入居一時金がある施設ならまとまったお金も必要になるよ。

母

思った以上にいろんな費用が必要なのね。しっかり計算しないと!

介護時に必要な費用として考えられる項目
介護保険サービス費(訪問介護、デイサービス、福祉用具の購入・レンタル、住宅改修など)、医療費、通院費、介護食費、紙パンツ・おむつ代、保険外サービス費(理美容代、介護タクシーなど)、生活用品(消耗品、寝具、補聴器など)、老人ホーム費用(入居一時金、月額費用など ※入居した場合)、税金・社会保険料 など

介護費用を抑えたい!軽減方法は?

母

介護の費用って思った以上にかかるのね。収入や蓄えも限られているし……私たち夫婦に捻出できるか不安だわ。

はーとん

でも、介護に必要な費用は、基本的に本人が負担するものなんだ。多くの人は、本人の年金や預貯金なんかで介護費用を捻出しているのが現状だっポ。

母

両親にどの程度の預貯金があるかわからないけど、年金暮らしだし足りない場合には私たち夫婦や夫の兄弟が負担することになると思うの。私たちもギリギリの生活だし……なんとか介護費用を抑える方法はないのかしら?

はーとん

そうだよね。介護費用が大きな負担になると生活を送れない人も出てくるから、国や自治体では、所得に応じてさまざまな軽減策を用意しているっポ。

母

それは助かるわ。具体的にはどんなものがあるの?

「高額介護サービス費」で利用料の一部が戻ってくる?

はーとん

まずは高額介護サービス費という制度があるよ。月々や年間の自己負担額の合計が一定額を超えると、超えた分が支給される制度なんだ。上限額は生活保護等受給者の15,000円(個人)からもっとも高い44,400円(世帯)まで、所得に応じて基準となる金額が決められているっポ。

母

知らなきゃ損な制度ね! この高額介護サービス費制度は、申請が必要かしら?

はーとん

そうだっポ。住民票のある市区町村に申請すると、支給を受けることができるんだ。ただし、福祉用具の購入とか一部のサービスは適用されないから、注意が必要だよ。

母

実際に利用するときには、よく確認しておかなきゃいけないわね。

「高額医療・高額介護合算制度」なら、夫婦で合算して軽減!

はーとん

ほかには高額医療・高額介護合算制度というものがあるっポ。この制度は、同じ医療保険の世帯内で医療と介護の両方に自己負担額が発生したときに、合算した負担額を軽減してくれるものなんだ。限度額は年額56万円を基本として設定されているんだよ。

母

夫婦で合算できるし、医療と介護も合算できるのが、とても助かるわね。

ショートステイや施設入所には「負担限度額認定」を

はーとん

それに、ショートステイを利用する場合には、負担限度額認定を受けておくと居住費と食費を抑えることができるっポ。こちらも所得に応じて、負担限度額が決められているんだ。

母

居住費と食費……ってことは、「負担限度額認定」は施設入所でも使えるのかしら?

はーとん

その通りだっポ。この制度は施設入所で必要な介護費用を軽減するための制度だからね。特別養護老人ホームや介護老人保健施設なんかも対象になるんだ。

おむつ代や保険外サービスも軽減できる?

母

もしおむつが必要になったら、その費用もかさむわよね。おむつって使いはじめたらないと困るし……。おむつ代に対する軽減制度はないのかしら。

はーとん

自宅で介護を受けていたり入院中の高齢者に対して、おむつ代の助成や給付をしている自治体もあるっポ。たとえば山口県宇部市だと、年額12万円を上限におむつ代を助成しているよ。福岡県北九州市なら、毎月自宅におむつや尿取りパッドを配布してくれるサービスがあるんだ(2019年10月現在)。

母

へえ、それはいいわね。

はーとん

自分の住む自治体にも同じような制度があるかもしれないから、住んでいる市区町村に制度の有無や内容をしっかりと確認してね。
あとは寝たきり状態だと、おむつ代が医療費控除の対象になることがあるよ。

母

世の中にこんなにも軽減できる仕組みがあったなんてびっくりだわ!

はーとん

ほかにも、介護保険外の介護リフォームや、訪問理美容、介護タクシー、寝具のクリーニングなんかに対する補助金や助成があることもあるっポ。どんなサービスがあるかは、市区町村のホームページで確認したり直接問い合わせてみたりするといいんじゃないかな。

母

知っているか知らないかで、介護費用に大きな差が出そうね! さっそく調べてみるわ。

まとめ

はーとん

介護には、介護保険サービスだけじゃなくて、生活に不可欠ないろんな費用がかかるんだ。でも、公的な軽減制度や助成制度もあるから、積極的に利用すれば費用の負担を抑えることができるっポ。
家族の負担を減らすためにも、元気なうちから介護に備えてね。

*自治体により、ここで説明した内容と異なる場合があります。詳細に関しては、必ず各自治体にお問い合わせください。

参考資料
公益財団法人生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」
公益財団法人家計経済研究所「在宅介護にかかる費用」
厚生労働省「サービスにかかる利用料」

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著者:中村 楓

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著者:中村 楓

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介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了
現役介護福祉士の介護コラムニスト。介護療養型医療施設(現:介護医療院)を含む病院やデイケア、デイサービスなど、入所から在宅までさまざまな現場を経験。介護職員や介護認定調査員の経験を経て、現在は相談員として勤務。介護の未来を明るくしたいという想いから、現場感あふれる記事を誰にでもわかる表現で執筆中。

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