白血病だった父、くも膜下出血で倒れた母。最初は不慣れな介護に悩むことばかりでしたが、周りの助けもあって介護生活を続けることができました。
数年におよぶ介護生活がついに終わり、息子が思うこととは……。
何がベストだったのか、僕の選択は正解だったのか、未だに答えは出ませんが、父や母の介護では自分なりに全力でベストを尽くしたつもりです。
見送る辛さはありましたが、最期の時間を一緒に過ごせて良かったと思います。
介護に携わらなければ知らなかった介護の仕組みや専門用語、介護・医療に従事する人たち。不安や戸惑うことばかりでしたが、たくさんの人たちの力を借りて何とか乗り越えられました。
両親の介護をすることに抵抗がなかったわけではありませんが、やれば何とかなるものだと実感できた経験でした。
これから介護に関わる方たちに伝えたいことは、専門家をもっと頼っていいということです。母は祖母・祖父・父を介護してきましたが、一人で背負い過ぎていつも疲れていた気がします。
介護業界には手を差し伸べてくださる方たちがいます。そして、一人ではなく同じ境遇の仲間がいることも、どうか忘れないでください。
父・母を介護して初めて知ったこと、感じたこと、それは僕の今後の人生においても間違いなく大きな意味があると思います。
これらの出来事は両親からの最後の教育のようでした。僕の経験を通して、これから介護する方たち、いま介護している方たちのお役にたてたのなら幸いです。
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