約2年におよぶ入院生活が終わり、母親は天国に旅立ちました。祖母・祖父・父と、家族の介護ばかりしていた母に息子が思うことは……。
母がくも膜下出血で倒れ、救急搬送されてから約2年。ようやく母を病院から帰宅させることができました。
祖母・祖父・父と、3人連続で家族の介護をしてきた母。気を遣いやすい性格だったこともあり、人任せを嫌がってすべて自分で背負っていました。
ずっと「母の人生は幸せだったんだろうか?」と疑問を感じていましたが、それも母が選んだ人生です。
いつも家族の介護をしていた母を今度は僕が介護することになり、母の大変さを身に染みて感じていました。
高齢の母はインターネットの検索などをうまくできませんでした。介護に関する情報を気軽に手に入れられていたら、もっと負担を減らせていたかもしれません。
お通夜が終わったあとの火葬場でも、火葬が終わるまで間、いろんな思いがずっと頭の中で交錯していました。
ただただ空を眺めて過ごしていたときの、綺麗な青空は今も鮮明に憶えています。
お骨は親戚と一緒に骨壺に納め、持ち帰った骨壺と遺影は父の横に並べて置いてあげることにしました。
母は父が亡くなったことを理解できないままでしたが、きっと天国で父と再会し、いろんな昔話を「ハイハイ」と言いながら聞いてあげているんだと思います。
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