言えなかった「ありがとう」。仕事人間だった高齢者の妻への後悔【介護漫画】

言えなかった「ありがとう」。仕事人間だった高齢者の妻への後悔【介護漫画】言えなかった「ありがとう」。仕事人間だった高齢者の妻への後悔【介護漫画】

若い頃は無口で仕事人間だったという訪問介護の利用者さん。
亡くなった妻への後悔があると言います。

「もっと感謝を伝えておけば…」

介護漫画/仕事人間だった高齢者の妻への後悔1

介護漫画/仕事人間だった高齢者の妻への後悔2

高齢になるとおしゃべりになる方が多いように思います。
訪問介護の現場でも、「昔の夫(妻)は無口だったけど、年をとってからは何でも気軽に会話できるようになった」というお話をよく聞きます。

こちらの利用者さんも昔は無口だったそうですが、ある日、アルバムを見ながら亡くなった奥さまとのエピソードを話されていました。

利用者さんは80代半ば。数年前にパーキンソン病と診断されました。
以前は鉄道会社に勤務し、夜間作業の責任者でした。当時の利用者さんは、いわゆる仕事人間なうえ、寡黙で無駄話を一切しない性格。昼夜逆転の生活だったため、家族と関わる機会が極端に少なかったそうです。

最近は、以前よりも娘さん、息子さんと話す機会が増えたそうですが、会話の中で「お父さん、お母さんのこと何も知らないんだね」とよく言われるんだとか。

利用者さんはそのことを後悔し、「たしかに妻との会話は挨拶や必要最低限の伝言だけだった」「家事も育児も丸投げだった。家庭を守ってくれていたのに」「自分は働いて、お金の面で家族を支えていればそれでいいと思っていた」と、おっしゃっていました。

そもそも無口なうえに、仕事では夜間作業が多いため家にいても寝てばかり。休みの日も急な仕事が入ることがあり、家族旅行の計画もできなかったそうです。

「家族サービスもできないなら、もっと感謝を伝えればよかった……」と、奥さまの遺影を見ながら切なそうにポツリ。
利用者さんの感謝の気持ちが天国まで届いてほしいと、私も心から祈っています。

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漫画・コラム:藤木 なみき

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漫画・コラム:藤木 なみき

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介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了、介護予防運動指導員、ビューティータッチセラピスト
2003年より出産・育児をしながら介護職員として働く。訪問介護、デイサービス、デイケア、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、これまで多数の居宅サービス、施設サービスを経験。現在はホームヘルパーとして働きながら、さまざまな職場での実体験をもとに介護関連のイラストや漫画を作成する。

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