タバコが長年の習慣だった訪問介護の利用者さん。ある日「禁煙すれば体にも財布にもいい」と一念発起しました。
ところが、翌週の訪問でヘルパーが目にした姿は……。
ニュースでも頻繁に取り上げられているように、モノの値段は上がっていく一方です。
物価の上昇は誰にとっても痛手ですが、年金で生活する高齢者の生活も以前より慎ましくなっています。
ある訪問介護の利用者さんは、病気により日常生活に支障が出たことから要支援に認定されました。
それが約1年前。すでに物価はかなり上がっていました。
はじめて訪問したときから「年金が少ないのに入院で貯金が残り少なくなった」「あまりお金は使いたくない」とこぼしていましたが、とにかくヘビースモーカーなのでタバコ代がばかになりません。
「百害あって一利なし」と、ついに禁煙外来に通うことにしたのですが、けっきょく成果を上げられず……。通院費もそれなりにかかるので、現在は治療を一時中断している状態です。
そんなある日、「アメやガムを買って来てほしい」と依頼されました。甘いものは一切食べないのに……と不思議に思っていたら「自力で禁煙するって決めた!」とのことです。
その理由はやはりタバコ代。「タバコ1本が30円くらい。計算したらとんでもない額をタバコに消費しているから節約するんだ!」と意気込んでいました。
翌週、「禁煙に成功しているかな?」と楽しみにしながら訪問すると……利用者さんはなぜか足と手首を怪我しています。
訳を聞くと、「アメやガムじゃイライラするばかりで効果がなくて。だから発散させようと表を走ったら……」。ジョギング中に転倒してしまったとのことでした。
けっきょく、もっとイライラして禁煙どころではなかったそうです。
これから先、モノの値段や光熱費がさらに上がってしまうと死活問題です。多くの高齢者が「これからどうなってしまうんだろう」と漠然とした不安を抱いています。それでも、皆さんたくましく生活しているのでした。
こちらもおすすめ
おすすめ事業所情報
新着記事