少し認知症の症状がある訪問介護の利用者さん。ある日、ヘルパーが掃除していると電話が鳴り、なにやら危険な雰囲気に……。
高齢者を狙った犯罪が多発しています。中でも、なかなか減らないのが詐欺電話。
犯罪者たちは「事故を起こして……」「学費が足りなくて……」などと、息子や孫を装って高齢者からお金をだまし取ろうとします。
高齢者も詐欺電話そのものの存在は知っているのですが、「自分が騙されるわけがない」「息子(孫)の一大事」と思ってしまい、言われるままにお金を振り込んだり、キャッシュカードの暗証番号を教えてしまったりするのです。
訪問介護のサービス中にも、詐欺電話がかかってきたことがありました。
こちらの利用者さんは元警察官の妻。警察官の妻として嫁入りしてからは、近所の方に示しがつかない事態があってはならないと、立ち振る舞いにはとくに気を付けていた方です。
ある日、入浴介助のためにお風呂場の準備をしていたとき、電話がかかってきました。
しばらくすると、「では口座番号を言いますね」と利用者さんの声……。慌てて駆け付け、すぐに電話を切りました。
「近隣で詐欺電話と、それによる被害が多発している」と、訪問介護の事業所から聞いていたからです。
それから利用者さんに話を聞くと、やはり詐欺のようでした。
「警察の方が、『あなたの口座が誰かに悪用されてます』って教えてくれた」と感謝までしていて、それが詐欺だと理解していただけるまでにだいぶ時間がかかりました。
この方は警察官の妻だったこともあり、警察官と名乗る人が悪いことをするなんて微塵も思っていなかったようです。
犯罪者はさまざまな手口で高齢者を騙そうとします。オレオレ詐欺、預金詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、金融商品詐欺……などなど。中には被害額が1,000万円以上にのぼる高齢者もいるとのこと。
私たちヘルパーは、注意喚起したり、防犯機能付き電話があることをお伝えしたりして、高齢者ができるだけ詐欺の被害に遭わないようにしています。
少しでも詐欺被害に遭う高齢者が少なくなるよう、高齢者が身近にいる方はぜひご注意くださいね。
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