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要介護2とはどんな状態?利用できる施設やサービス内容

要介護2とはどんな状態?利用できる施設やサービス内容要介護2とはどんな状態?利用できる施設やサービス内容

はーとん

要介護2とは、どんな状態でどんな介護サービスを利用できるのかな?
わかりやすく解説するっポ。

要介護2とはどんな状態?

はーとん

介護度は、低いほうから要支援1・2、要介護1~5だっポ。

祖母

数字じゃよくわからないわ。要介護2とはどんな状態なのかしら。

要介護2の状態とは、生活のさまざまな場面で何らかの支援が必要な状態です。
具体的には、次の5つについて一部に見守りや介助を必要とする場合に、介護保険では要介護2の判定が出る可能性が高くなります。

  • 身だしなみや部屋の掃除などの身の回りの世話全般で、見守りや声掛けなどが必要
  • 立ち上がりや段差を上がるときなどに手すりや支えが必要
  • 移動の際に杖や歩行器を要する、もしくは手引きなどが必要
  • 排泄や食事の動作において介助が必要
  • 加齢や認知症状などにより理解力の低下や混乱が見られる

目安はある?要介護2の認定基準

はーとん

要介護2の認定基準の目安を紹介するね。

祖母

年齢も関係あるのかしら?

要介護度を決める介護認定調査では、介護認定調査員による聞き取り調査が行われ、その結果をもとに介護認定がされます。
各介護度における認定基準には目安があり、次のような状態が要介護2に該当します。

  • 服を着る順番や向きを間違えるため声掛けが必要
  • 起き上がりや立ち上がりなどが自分では難しく一部介助を要する
  • 移動時に杖や歩行器などが必要、もしくは杖や壁を伝う
  • 排泄時にうまくお尻を拭けない、食事の際に皿の置き換えが必要
  • 道に迷うことや徘徊することがある

なお、要介護2の認定は年齢に関係なく、普段の心身状態や生活状況などで判断されます。
また、この認定基準はあくまで目安ですので、該当するからといって必ず要介護2の認定がされるとは限りません。

簡単にわかる要支援・要介護・自立の違いとは

はーとん

介護認定で分類される「要介護」「要支援」「自立」。
どんな違いがあるのかな?

祖母

そうね、詳しくはよくわからないわ。

介護保険サービスを利用するための基準となるのが、「要介護」「要支援」「自立」という3つの分類。
それぞれの状態は次の通りです。

要介護
日常生活を送るために必要な動作が加齢や病気などにより難しくなり、常時介護を必要とする状態です。
要介護度は1~5の5段階で、要介護5がもっとも重くなります。

要支援
加齢や病気などにより、日常生活を送るために必要な動作の一部に手助けを必要とする状態です。
要支援1と2の2段階があります。

自立
日常生活を送るために必要な動作は、自分ですべてできる状態です。
金銭管理や車の運転、公共交通機関の利用が問題なくできます。

要介護もしくは要支援の認定を受けると、介護保険サービスを利用できます。

例えば要介護であれば、すべての居宅サービスが利用対象です。施設種類によって条件は違うものの、一部を除いた介護保険施設への入所もできます。

一方、要支援の場合は介護保険施設への入所はできません。居宅サービスも要支援者が対象ではないものがあるため、実際にサービス利用を考えるときには、ケアマネジャーとよく相談しましょう。

介護度別の詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

要介護2で利用できる介護保険のサービス内容

はーとん

どんな介護保険サービスを利用できるのかな?
要介護2の場合を紹介するっポ。

祖母

そうね、サービス内容は重要だわ。

要介護2の認定を受けた場合、介護保険ではさまざまなサービスを受けることができます。
具体的なサービス内容について詳しくみていきましょう。

自宅に訪問するサービス

訪問サービスは、利用者の自宅を訪問する介護サービス。要介護2では次を利用できます。

訪問介護

ヘルパーが自宅を訪問し、掃除や洗濯などの生活支援や、お風呂、排泄、起き上がりなどの身体介助を行います。

訪問看護

看護師やリハビリ専門職が自宅を訪問し、療養上の世話や健康チェック、薬の管理などを行います。

訪問リハビリテーション

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が自宅を訪問し、自宅での生活に即したリハビリを行います。

居宅療養管理指導

医師や薬剤師、管理栄養士などが自宅を訪問し、療養生活を送るうえで必要な指導を行います。
通院が難しい人や、薬の管理が難しく薬剤師の指導が必要な人などが対象となります。

通所するサービス

要介護2で使える通所サービスは、大きく分けて次の2種類です。

デイサービス(通所介護)

施設に通い、日帰りで食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられます。レクリエーションでは、手芸やカラオケなどの趣味活動のほか、集団でのゲームや外出を楽しめます。

デイサービスには、地域住民を対象とした小規模のデイサービス(地域密着型通所介護)や、認知症に特化したデイサービス(認知症対応型通所介護)もあります。

デイケア(通所リハビリテーション)

病院や介護老人保健施設(老健)などに通い、理学療法士や作業療法士などからリハビリを受けられる日帰りのサービスです。

施設によっては、食事やレクリエーションといったサービスも受けられます。
なお、デイケアを利用するには医師の指示が必要です。

短期間宿泊できるサービス

短期間の宿泊ができるショートステイには、短期入所生活介護と短期入所療養介護があります。

ショートステイ(短期入所生活介護/短期入所療養介護)

普段は自宅で生活をしている高齢者が、短期間施設に泊まる介護保険サービスです。

冠婚葬祭などの用事や家族の休息が目的だったり、将来の施設入所を見据えて少しずつ慣れるためであったりと、利用の目的はさまざま。家族の入院などでの緊急利用も可能です。

連続して利用できる日数は原則として30日までとなっています。

訪問・通所・泊りを組み合わせたサービス

訪問、通所、泊りを一体的に受けられるサービスには、小規模多機能型居宅介護と看護小規模多機能型居宅介護があります。

小規模多機能型居宅介護/看護小規模多機能型居宅介護

訪問と通所、泊りのサービスを同じ事業所で一体的に利用できるサービスです。
医療的ケアを必要とする場合には、小規模多機能型居宅介護と訪問看護を合わせた看護小規模多機能型居宅介護を利用できます。

福祉用具を利用できるサービス

福祉用具を利用するための介護保険サービスには、福祉用具貸与(レンタル)と特定福祉用具販売(購入)の2種類があり、対象となる種目はそれぞれ決められています。

福祉用具貸与

レンタルの場合は、介護度によって利用できる種目が決められています。
要介護2は、自動排泄処理装置を除くすべてのレンタル対象品が利用できます。
レンタルできる福祉用具は、次の通りです。

  • 車椅子
  • 車椅子の付属品
  • 特殊寝台(電動ベッド)
  • 特殊寝台の付属品
  • 床ずれ防止用具
  • 体位変換器
  • 手すり(取り付け工事をしないもの)
  • スロープ(取り付け工事の必要があるものなどを除く)
  • 歩行器
  • 歩行補助つえ
  • 認知症老人徘徊感知機器
  • 移動用リフト

特定福祉用具販売

購入の場合は、要介護1以上ですべての対象種目が購入可能です。
なお、介護保険で購入できる上限額は10万円となっています。
実際に購入できる福祉用具は、次の通りです。

  • 腰掛便座
  • 自動排泄処理装置の交換可能部分
  • 入浴補助用具(入浴用のイスや手すりなど)
  • 簡易浴槽
  • 移動用リフトのつり具部分

住宅改修

要介護2の人が自宅で生活する場合、安全に暮らせるようスロープをつけたり、洋式便座に変更したりするための工事を行うことがあります。
この工事費用を助成するのが介護保険の住宅改修です。住宅改修は、ひとつの住宅につき20万円までとなっています。

その他、介護保険以外のサービス

要介護2の場合、心身状態や生活状況によっては外出が難しいケースもあります。そういったときに利用したいのが介護保険外のサービス。
介護保険外サービスにはたくさんの種類がありますが、よく利用されるのは次の2つです。

介護タクシー

車椅子で乗れるだけでなく、乗り降りの介助もしてもらえるタクシーです。

訪問理美容

自宅やデイサービスなどに理容師や美容師が訪問してくれるサービス。事業所にもよりますが、カットやカラー、パーマなど一連の理美容サービスを受けられます。

入居するサービス

要介護2の認定を受けた人が利用できる施設・住宅は、主に次の種類です。

介護老人保健施設(老健)

病院と在宅の中間施設。リハビリや医療的ケアを受けながら、自宅復帰を目指します。

介護医療院

医療的ケアが常時必要な人向けの長期療養施設。心身状態によりますが、要介護2だと入所まで時間がかかることがあります。

有料老人ホーム

高齢者が心身状態を維持しながら生活できる住宅。要介護2で入居できるのは介護型と住宅型です。
介護型有料老人ホームであれば常時介護を受けられ、住宅型有料老人ホームは介護が必要になれば外部サービスの利用が可能です。

サービス付き高齢者向け住宅

見守りサービスと生活相談が受けられる高齢者向けの住宅。介護型であれば、常時介護を受けられます。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

認知症の診断を受けた人が少人数で共同生活を送る施設。家庭的な雰囲気の中で生活するため、認知症の人でも暮らしやすい環境です。

ケアハウス

収入が少ない、頼れる身内がいないなど、一定条件を満たした高齢者が低料金で入居できる施設。主に社会福祉法人や地方自治体などが運営し、入居には審査を要します。

要介護2は特別養護老人ホームに入居できない?

はーとん

特別養護老人ホームの入所は原則要介護3からだっポ。

祖母

じゃあ、要介護2は諦めないといけないの?

要介護2の状態は生活全般において支援が必要なため、自宅での介護に限界を感じる家族もいます。終の棲家としての役割を持つ特別養護老人ホーム(特養)への入所を希望する人もいるでしょう。

特養は原則要介護3以上でなければ入所できません。
しかし、以下の条件に該当すると、要介護2でも特例として施設入所が認められることがあります。

  • 認知症や知的障害、精神障害などによって日常生活に支障をきたす行動が多く、意思疎通が困難な状況が頻繁にみられる
  • 家族等による虐待が疑われ、心身の安全や安心の確保が難しい
  • 単身もしくは同居家族が高齢や病弱等で家族の支援が期待できない、かつ地域サービスや生活支援サービスが不十分

なお、同じ特別養護老人ホームでも地域や施設によって入所可能かどうかは変わるので、入所を希望する場合には各施設に確認したうえで申し込みをしましょう。

要介護2のサービス事例で見るケアプラン

はーとん

紹介する事例はすべての人に当てはまるものではないから注意してね。

祖母

そうね、障害や病気が同じでも、その人の希望や環境でサービスは変わるわよね。

要介護2では実際にどのようなサービスが使われているのか、ケアプランをもとにした事例を紹介します。

脳梗塞後遺症で右麻痺のあるAさん

85歳になるAさんは妻と二人暮らしです。
80歳のときに脳梗塞を発症して入院し、右半身に麻痺が残りました。退院後は歩行が不安定でよく転倒していたため、歩行器をレンタルしています。

自宅では妻がAさんの介護をしているものの、妻も83歳と高齢で負担が大きいため、1日6時間のデイケアを週3回利用して妻が休む時間を設けています。

しかし徐々にAさんの物忘れの頻度が増えてきました。
妻はいずれAさんに施設に入所してもらうことを視野に入れ、月3日ショートステイを利用して、施設での生活に慣れてもらっているところです。

認知症が進行している一人暮らしのBさん

認知症があるものの、一人暮らしを続けている83歳のBさん。
以前はよく徘徊し、警察に何度も保護されていました。家族は県外にいる息子さんだけなので、すぐに駆け付けることができない環境です。

Bさんはもともと内向的で慣れていない場所に出かけるのが苦手なタイプ。そのため、通い・訪問・泊りのサービスを一体的に受けられる小規模多機能型居宅介護を利用しています。

通いを週3回、訪問を週2回利用し、週1回は泊まっています。生活リズムと環境が整い、徘徊は見られなくなりました。

どれくらい利用できる?要介護2の支給限度額

はーとん

介護保険サービスは無限に利用できるわけじゃないんだ。
支給限度額が決まっているんだっポ。

祖母

年金暮らしだから、お金のことは大事だわ!

介護保険の在宅サービス利用には、介護度別に支給限度額が設定されています。この支給限度額内であれば、1~3割の自己負担で介護保険サービスの利用が可能です。

もし介護保険サービスの利用が支給限度額を超えると、全額を自己負担しなければなりません。注意しましょう。

介護保険では支給限度額を単位で管理しており、金額に換算するときには1単位およそ10円で計算します(地域により異なる)。

要介護2の上限単位数は19,705単位なので、197,050円程度(1割負担の場合:19,705円)まで介護保険サービスを利用することができます。

要介護度ごとの区分支給限度額
要支援1 5,032円
要支援2 10,531円
要介護1 16,765円
要介護2 19,705円
要介護3 27,048円
要介護4 30,938円
要介護5 36,217円

上記は1割負担、1単位を10円で計算した金額です。
地域や条件により異なるので、詳しくはケアマネジャーや市区町村でご確認ください。

まとめ

要介護2の状態とは、生活全般に見守りや一部介助などを必要とする状態を指します。
介護保険サービスの多くが利用できるため、一人ひとりの状況に合わせた支援を受けることが可能です。
特例の条件に当てはまれば、特別養護老人ホームにも入居できます。

本人やケアマネジャーとよく相談しながら、本人に合うサービスを組み合わせるとよいでしょう。

はーとん

まだ介護認定を受けていない人は、以下の記事を参考にするっポ!
要介護認定を受けるには?申請からサービス開始までの流れ

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著者:中村 楓

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著者:中村 楓

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介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了
現役介護福祉士の介護コラムニスト。介護療養型医療施設(現:介護医療院)を含む病院やデイケア、デイサービスなど、入所から在宅までさまざまな現場を経験。介護職員や介護認定調査員の経験を経て、現在は相談員として勤務。介護の未来を明るくしたいという想いから、現場感あふれる記事を誰にでもわかる表現で執筆中。

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