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ショートステイとは?サービス内容や費用を徹底解説

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ショートステイは、在宅介護をするならぜひ利用したいサービス。介護を必要とする方にとって重要なサービスであるのはもちろんのこと、家族の身体的・精神的な介護負担を減らす役割もあります。
ショートステイのサービス内容や宿泊先の違い、利用料金などについて見ていきましょう。

ショートステイのサービス内容は?

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ショートステイは、在宅で暮らす要介護者が短い期間だけ施設に宿泊して、介護などを受けることができるサービスだっポ。

宿泊できる施設は、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)など。
65歳以上の要介護1以上の人なら利用できます。ただし、特定疾病と呼ばれる16種の病気が原因で介護が必要な人の場合は、40歳から利用可能です。

ショートステイは、冠婚葬祭による外出や介護者の病気など、「この期間は自宅で介護ができない」といったときによく利用されるサービス。介護スタッフによる日常生活のケアだけでなく、機能訓練やレクリエーションによる要介護者の身体機能の維持向上や、気分転換を図ったりする目的もあります。

また、家族の介護疲れを軽減する役割があるのも特徴といえるでしょう。

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在宅介護のなかでも、寝たきりや認知症を持つ人の介護は負担が大きいものね。ショートステイを利用すれば、確かに負担軽減になりそうだわ。

ショートステイには種類がある?

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このサービスは一般的に「ショートステイ」という名称で認識されていることが多いけど、実はいくつかの種類に分けることができるっポ。

「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」の違いってなに?

ショートステイの正式名称には2種類があり、「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」にわけることができます。2つの違いは、サービスを提供する事業所やスタッフ、ケア内容が異なることです。

短期入所生活介護
介護職員による生活面のケアを受けることができるサービスで、特別養護老人ホームなどに宿泊します。宿泊中は介護や生活支援の他にも、レクリエーションやリハビリ、食事の提供といったサービスを受けることが可能です。

短期入所療養介護
介護や生活支援はもちろん、医療面のケアを受けることが可能です。介護老人保健施設や病院などの医療機関に宿泊し、介護職員の他にも、医師、看護師、作業療法士や理学療法士によるサービスを受けることができます。

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デイサービスの延長のようなサービスを希望する場合は「短期入所生活介護」、リハビリや医療的ケアなどを目的とするなら「短期入所療養介護」を選択するなど、ケアマネジャーと相談しながら決定しよう。

「併設型」と「単独型」の違いは?

さらに短期入所生活介護は、「併設型」と「単独型」の2種類にわかれます。

併設型
このタイプは、特養や老健に併設されています。宿泊先はさまざまで、施設にショートステイ専門のフロアが用意されていたり、特養入居者の長期入院による空きベッドを利用するなどします。
なお、併設型ショートステイの場合は、同じ事業所にデイサービスが併設されていることも多くあります。もし、そのようなデイサービスをすでに利用しているようなら、慣れた施設のため利用しやすいかもしれません。

単独型
上記のように併設されていない、ショートステイを専門としている施設が単独型です。
ただし、短期入所療養介護は医療面のケアを行うという観点から、老健、療養病床のある病院、診療所でなければ運営できません。そのため、単独型があるのは短期入所生活介護のみとなります。

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どんなショートステイを利用するかは、やっぱりケアマネさんに相談したほうがいいかもしれないわね。

ショートステイの居室にも種類がある

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つぎはショートステイの居室の種類を解説するよ。
部屋のタイプは主に3つだっポ。

多床室
多床室は、2~4名で利用します。入院する際の大部屋を思い出してもらえばよいでしょう。

従来型個室
従来型個室は、1人ずつ利用することができます。プライベートが守られた居室です。

ユニット型
ユニット型は、1人ずつ利用する個室に加えて、ユニット専用の食事・談話スペースを設けています。ユニットとは、10人以下を1つのユニットとして専用スペースを設け、専用スタッフによる家庭的なケアを行うものをいいます。

居室のタイプによって費用も変わるので注意しましょう。

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費用が違うの!? それは重要ね……。

ショートステイの利用料金は?

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要介護度や施設の種類(短期入所生活介護/短期入所療養介護、単独型/併設型)、受けるサービスなど、さまざまな条件によってショートステイの料金は異なるから注意してね。

以下は基本の料金目安となります。

短期入所生活介護(併設型)料金表 1日あたり

短期入所生活介護(単独型)料金表 1日あたり

短期入所療養介護(介護老人保健施設の場合)料金表 1日あたり

なお、上記は1単位10円、自己負担1割で計算しています。住んでいる市町村や介護・看護体制などで料金は異なるので、詳しい料金については担当ケアマネジャーに確認しましょう。
この他、食費や部屋代、おむつなどの日用品費は全額自己負担です。その一方で、利用者の所得に応じて負担限度額が定められ、食費や部屋代の負担を軽減する制度もあります。

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ユニット型個室だと、少し高くなるのね。

ショートステイの利用期間には決まりがある!

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実はショートステイを利用できる日数には限りがあるっポ。だから無制限に利用できるわけではないんだよ。

ショートステイを利用できるは連続して30日までです。さらに、ショートステイには介護認定期間のおよそ半数までしか利用できない決まりがあります。仮にその認定の有効期間が2年だった場合には、利用できるのは約1年分(365日)ということです。
それ以上の利用は全額自己負担となりますので、注意が必要となるでしょう。

平日はもちろん、ゴールデンウイークやお盆、年末年始の利用も可能です。
介護する人は無理をせずショートステイの利用を検討し、共倒れにならないように自分の時間も大切にしましょう。

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限度額をオーバーしないように、他の介護サービスとの兼ね合いを見ながらショートステイを利用するのがよさそうね。

ショートステイのメリット・デメリット

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ショートステイにはたくさんのメリットがある一方でデメリットもあるから、しっかり確認しておくっポ。

メリット

メリットは主に3つあります。

心身機能の維持・向上を図れる
まず、リハビリやレクリエーションによって利用者の心身機能の維持や向上が図れることです。在宅生活では、要介護者が自らリハビリをしたり、運動をしたりするのはハードルが高く難しいかもしれません。
しかしショートステイを利用すれば、レクリエーション活動を通して体操を行ったり、作業療法士による機能訓練を受けたりすることができます。
また、他人と会うことで「身支度を整える」「会話をする」など気分転換にもなることもメリットででしょう。

家族が休息できる
ショートステイを利用することで、その間に介護する家族は休息が可能です。サービスの利用などで一時的に家族を介護から解放し、介護疲れを癒すことを「レスパイトケア」といいます。ショートステイはレスパイトケアができる代表的なサービスなのです。
在宅介護は家族にとって、身体的にも精神的にも負担が大きいものです。特に、老老介護の場合、介護者と要介護者が共倒れになる恐れもあります。そのため、多くの人が「介護疲れ」という理由でショートステイを利用しています。

家族は「自分が体調を崩してもショートステイがある」と頭に入れておくだけでも、心の安定剤となるでしょう。
介護する人は身体の疲労はもちろん、心労も多くストレスがたまりがちです。ショートステイを利用すれば、心身ともにリフレッシュでき上手に介護と向き合えるようになります。

家族は安心して外出できる
家族は安心して家を留守にすることができます。在宅介護を行うなかでは、冠婚葬祭などで急に家を空けることになったり、急きょ入院をしたりする場面も出てきます。他にも、介護をする人のなかには要介護者のことが心配で、外出時に早めの帰宅を余儀なくされることもあるでしょう。
そのようなときにショートステイを利用して介護をプロに任せれば、安心して外出や旅行ができます。「留守中、何かあったら」という不安からも解放されるはずです。

デメリット

一方、ショートステイのデメリットは主に3つです。

予約が取りづらい
ショートステイは人気のあるサービスなので、予約がいっぱいで希望日の予約が取れない可能性もあります。ベッド数に限りがある併設型の場合は、特に予約が取りづらい状況です。
前もって利用したい日程が決まっているときは、早めに担当ケアマネジャーに相談し、空き状況を確認するようにしましょう。
また、有料老人ホームなど民間企業が提供するショートステイサービスは全額自費負担となるため、比較的予約が取りやすく急な宿泊や長期利用にも対応してくれる場合があります。
普段から、利用するショートステイ先の候補をいくつか挙げておくことも必要です。

本人が嫌がることも
なかには、要介護者本人が不安になったり、行きたがらなかったりするケースがあります。高齢者の生活に新しい介護サービスを取り入れるには案外時間がかかるものです。
実際、訪問介護やデイサービスを嫌がる人も多く、「新しい環境を受け入れるのが難しい」という高齢者は少なくありません。ショートステイも例外でなく、利用を嫌がる人は確かにいます。
そのため、無理やり利用を決めた結果、ショートステイのサービス利用に罪悪感をもつ家族もいるようです。

そこで、ショートステイに併設されているデイサービスを利用したり、普段通院している病院に併設されているショートステイを利用したりすることもおすすめです。要介護者本人の不安を軽減できるような対策を考えることが大切でしょう。

連続利用には30日の制限がある
ショートステイの利用は連続30日までと規定で定められています。そのため、長期の利用を希望する場合、31日目からの利用料は全額自己負担になるので注意が必要です。

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サービスを利用するなら、いい部分も悪い部分も理解しとかないといけないわね!

ショートステイ利用の流れはどうなるの?

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本人や家族が「ショートステイを利用したい」と思ったら、以下のような手続きを踏んでね。

(1)担当ケアマネジャーに相談
ケアマネジャーは必要な日数や医療的ケアが必要かどうかなどを検討し、宿泊する施設の候補を挙げます。

(2)施設見学へ
施設の見学をし、料金や1日のスケジュールの説明を受けます。その際、ショートステイ先に求めることや希望を伝えておきます。

(3)気に入った施設が見つかったら、書類作成・面談へ
見学した施設が気に入った場合は、その旨を担当ケアマネジャーもしくはショートステイ先の担当者に伝えて、書類の作成に移ります。この書類は、利用する人の病状や心身状態を把握するためのものです。
その後、作成した書類の詳細を確認するために面接を行います。

(4)利用の可否判定
面接後の施設内では施設長、管理者、看護師、介護支援専門員、リハビリスタッフ、管理栄養士、支援相談員などで構成される判定会議によって利用可否判定が行われます。

(5)契約・サービス開始へ
判定会議で利用可となったら、次は契約です。契約後、居宅サービス計画(ケアプラン)の作成とともに、ショートステイの予約・申し込み、サービスの利用が可能になります。

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詳しい内容は施設によって異なるから、実際の手続きに関しては各施設に確認しよう!

ショートステイではどんな1日を過ごす?

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ショートステイでの1日の過ごし方の一例を紹介するっポ。施設ごとに少しずつ内容は変わるから、参考程度に確認してね。

6:00  起床・整容
7:30  朝食
9:00  看護師による健康チェック(血圧・脈拍・体温など)
10:00 体操や個別活動
11:00 入浴
12:30 昼食
14:00 レクリエーション(ゲーム、体操など)
15:00 おやつ
16:00 談話など、のんびりと過ごす
18:00 夕食
20:00 歯磨きや着替えなど、寝る準備
21:00 消灯

このように、おおまかな1日のスケジュールが決まってはいますが、利用者本人の気分でレクリエーションに参加したり、部屋で休んでいたりすることも可能です。そのため、本人のペースで過ごせるでしょう。
また、日中だけでなく夜間も職員がナースコール対応を行います。トイレの付き添いや何か心配ごとがあった際は、時間を問わず職員を呼ぶことができるので安心です。

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意外に内容が盛りだくさんなのね! 暇にならずにすみそうだわ。

ショートステイへの持ち物リスト

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最後に、ショートステイを利用するときに必要な持ち物だよ。書類関係以外は、日々の生活に必要なものを準備・持参するっポ!

書類
申込書など所定の書類

保険証
介護保険証、健康保険証、介護保険負担限度額認定証などの写し

服用している薬や点眼薬、塗り薬
お薬手帳など、薬の説明がわかるものも一緒に

衣類や日用品
普段着、下着、靴下、パジャマ、室内用の靴、タオル、ティッシュ、コップ、歯ブラシ、歯磨き粉、ヘアブラシ、義歯ケース、杖など

多くの人が生活する施設では、持ち物に記名がないと紛失する恐れがあります。持ち物には油性ペンでしっかりと名前を書きましょう。
なお、貴重品は各自自己管理となります。しかし、入浴中など管理できない場合もあるため、持ち込まない方がよいでしょう。

その他、「これは持って行けるのかな」と心配な物に関してはショートステイ先に問い合わせることをおすすめします。施設によって持ち物が異なる場合もあるので、施設の案内に従ってください。

まとめ

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ショートステイは家族の強い味方! 冠婚葬祭で外泊しなくちゃいけないときはもちろん、介護疲れを癒すためにも積極的に利用してね。

*自治体や事業所により、ここで説明した内容と異なる場合があります。詳細に関しては、必ず各自治体・事業所にお問い合わせください。 

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