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【介護士が教える】高齢者が元気になる言葉とは?声かけのOK・NG例、メッセージ例文

【介護士が教える】高齢者が元気になる言葉とは?声かけのOK・NG例、メッセージ例文【介護士が教える】高齢者が元気になる言葉とは?声かけのOK・NG例、メッセージ例文
はーとん

高齢者が元気になる言葉、高齢者に感謝を伝える言葉、メッセージを送るときの例文を紹介するよ。
正しい声かけの仕方ややっちゃダメな声かけも解説するから参考にしてほしいっポ。

家族に高齢者がいる人、介護の仕事に携わる人など、高齢者と関わる機会がある人のなかには、声のかけ方に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
介護を必要とする高齢者であれば、なおさら声かけの難しさを感じるものです。

そこで今回は、高齢者が元気になる言葉や声かけ方法、感謝の気持ちを伝える言葉、高齢者に送るメッセージの例文などを紹介します。
高齢者とのコミュニケーションの参考にしてみてください。

高齢者にやってはいけない声かけ・接し方 4つのNG

はーとん

まずは高齢者にやっちゃいけない声かけや接し方を覚えておくっポ。

母

そんなの私、気にしたことないわ!
もしやってたらどうしよう……。

高齢者が元気になる言葉や声かけ方法をお伝えする前に、高齢者にやってはいけない声かけや接し方を紹介します。

NG1 大声を出す

同じことを何度も言ったり、やってはいけないことをしたりする認知症の高齢者に対して、大きな声で注意してしまう人もいるのではないでしょうか。
もちろん危険が伴うケースは別ですが、それ以外のときは高齢者に大声を出してはいけません。

なぜなら、そのような行動はすべて認知症という病気がさせていることなので、注意したからといって直るものではないのです。

直らないどころか本人の自尊心を傷つけてしまうおそれもあります。
認知症がなくても、大声を出して高齢者を恐怖で支配するような接し方は不適切と言えるでしょう。

NG2 イライラとした態度で話す

加齢によって耳が聞こえづらい高齢者だと、何度も話の内容を聞き返されることがあります。
そのような状況だと、高齢者にイライラとした態度で接してしまうケースもあるかもしれません。

たとえ耳は聞こえづらくても、その感情は表情を見て本人に伝わります。

耳が聞こえづらい人には耳元ではっきりと話したり、筆談をしたりして、高齢者に気を遣わせないよう注意しましょう。
その人の状況にもよりますが、補聴器の使用を検討するのもよいかもしれません。

NG3 子ども扱いする

介護を必要とする高齢者に対し、赤ちゃん言葉を使ったり、子ども扱いしたりする人もいます。介護職のなかには、高齢者を「〇〇ちゃん」と名前で呼んでいる人もいるようです。

オムツを着用したり、歩行器を使ったりする様子から「人間は年をとると赤ちゃんに戻る」といった表現をする人もいますが、それは違います。

高齢者には、今まで何十年と生きてきた人生経験や尊厳があります。決して赤ちゃんに戻るわけではないので、高齢者を子ども扱いしないようにしましょう。

NG4 「後で」「ちょっと待って」と後回しにする

高齢者に何か頼まれたときに「あとでね」と後回しにしてはいませんか。
頼まれごとが大した内容でなくても、本人にとっては今必要なことかもしれないと相手の立場に立って考えることも大切です。

忙しいときに頼まれごとをされると「ちょっと待ってください」と言ってしまいがち。
そのとき対応できない場合は「〇分待ってください」や「〇〇が終わったら必ずやります」など、いつ対応できるのかを具体的に伝えると相手に不安を与えずに済みます。

高齢者への正しい声かけの仕方、伝え方

はーとん

NGパターンがわかったら、今度は高齢者への正しい声かけを教えるっポ。

母

そうね、お互い気持ちいい関係でいるためにも知っておきたいわ。

高齢者への声かけは、よい関係を保ったり、信頼を築いたりするためにとても重要です。
ここでは、正しい声かけの方法や伝え方、注意点などを紹介します。

OK1 尊厳を守る

高齢になると、トイレが間に合わなかったり、できないことが増えたりも少なくありません。そのようなときは、その高齢者の尊厳を守る声かけを心がけます。

たとえば、トイレに間に合わなかった人の着替えを手伝う場合は「風邪をひかないように、早く着替えましょう」と笑顔で声をかけたり、高齢者に気を遣わせないように別の話題を振ったりするのもよいでしょう。

高齢者本人が抱える悔しさや悲しみに寄り添った声かけが必要です。

OK2 適切な距離感を保つ

この項目に当てはまるのは主に介護スタッフかもしれません。
日々の介護をしているうちに、高齢者との適切な距離感がわからなくなる介護者も少なくないでしょう。

特に、特別養護老人ホーム(特養)などの入居施設では一緒に過ごす時間が長いため、利用者に対して家族のような気持ちになるスタッフもいます。

しかし、あくまで介護スタッフは介護スタッフであり、家族ではないことを忘れてはいけません。

家族のように馴れ馴れしく接することや、軽々しい言葉遣いをしないように注意しましょう。距離感を詰めすぎると、高齢者本人はもちろんその家族に対しても失礼にあたります。

OK3 声だけでなく表情にも注意する

高齢者に声をかけるときは、声の調子だけでなく表情にも注意が必要です。
優しい言葉をかけても相手の目を見ていなかったり、無表情であったりすれば相手を不安にさせてしまいます。

高齢者の目を見て、優しい笑顔で接するのがポイントです。
さらに、手を握ったり、背中をさすったりするボディタッチも相手に安心感を与える効果があります。

高齢者が“元気になる言葉”とは?声かけの具体例

はーとん

高齢者にはどんな言葉をかけたら元気になってくれるのかな?

母

知っておけば、普段の生活でも使えるかもしれないわね。

コミュニケーション技法のひとつに「傾聴(けいちょう)」があります。これは、耳だけでなく、目や心も使って相手の話を聴くものです。
介護をする家族や介護スタッフには、高齢者の話を傾聴する姿勢が求められます。

高齢者の話を聞くときは、話を否定せずに相手の話した内容をオウム返しにして安心させることも大切です。

たとえば、高齢者が「わたし、□□なのよ」と言った場合は「お母さん(〇〇さん)は、□□なんですね」と返します。
すると、相手は「この人は自分の話を聞いてくれている」と感じるため、信頼関係を築きやすくなります。

さらに高齢者を元気にするには、前向きな声かけ高齢者を立てる言葉も必要です。

前向きな声かけの例
「ずっと健康で長生きしてくださいね」
「また遊びに行くね」

高齢者を立てる言葉の例
「お母さん(〇〇さん)のような人になりたいです」
「〇〇の作り方を教えてください」
「今日の服装、とてもすてきですね」

声をかけるときは、相手を尊重する言葉を意識して選択しましょう。

高齢者に“感謝を伝える言葉” 「ありがとう」の具体例

はーとん

感謝を使える代表的な言葉といえば「ありがとう」だっポ。

母

改めて感謝を伝えるってなんか気恥ずかしいわよね。照れない言い回しがあったら嬉しいわ。

介護を必要とする高齢者のなかには「ありがとう」と自分が言う機会はあっても「ありがとう」と言われることはないと話す人も多いです。
そのため、高齢者に感謝の気持ちを伝えるととても喜ばれます。

たとえば、以下のように声をかけるのがおすすめです。

食事を残さず食べてくれた高齢者に対して
「全部食べてくれてありがとう。作り甲斐がありました」

何かの作業を手伝ってくれた高齢者に対して
「お母さん(〇〇さん)が手を貸してくれたので、予定より早く終わりました。ありがとうございます」

など

家族や介護スタッフが普段から「ありがとう」と声をかけていれば、高齢者は自尊心を傷つけることなく「自分自身の価値が高まった」と感じることができます。

ただし、何から何までありがとうと言っていると、反対にバカにしているのかと相手を怒らせてしまうおそれもあるので注意してください。

高齢者を元気にする・感謝を伝えるメッセージ例

はーとん

高齢者へのメッセージ例だっポ。例文を参考にしてね。

母

毎年悩んじゃうのよね。参考にしたいわ!

高齢者への誕生日メッセージ例文

高齢者に対して誕生日メッセージを送るには、その人との関係性に合わせて言葉を選ぶ必要があります。
ここからは、それぞれのケースによるメッセージ例を紹介します。

娘が送る誕生日メッセージの例文

お誕生日おめでとう。何歳になってもお父さんは、私の大切なお父さんだよ。いつも相談に乗ってくれて、どうもありがとう。これからもお父さんのペースで、健康で長生きしてね。

高齢者のなかには、年齢を重ねることに抵抗がある人も少なくありません。その場合は、何歳になってもあなたはあなたであり、自分にとって大切な存在に変わりないことを伝えるのがおすすめです。

なお、高齢になるとさまざまな問題から「長生きなんてしたくない」と思う人もいるため、「長生きしてね」のメッセージは相手の性格や状況を考慮して書くとよいでしょう。

孫が送る誕生日メッセージの例文

おじいちゃん、お誕生日おめでとう。この前は、おじいちゃんの若い頃の話が聞けて楽しかったよ。僕も、おじいちゃんみたいに、かっこいい男になりたいと思ったよ! また夏休みに会いに行くから待っていてね。

孫から「おじいちゃんみたいになりたい」と言われて、嬉しくない人はいないでしょう。「また会いに行く」というフレーズも孫をかわいがっている高齢者なら喜ぶはずです。

介護スタッフが送る誕生日メッセージの例文

〇〇さん、82歳のお誕生日おめでとうございます。〇〇さんの太陽のような明るい笑顔に、いつも元気をもらっています。本当にありがとうございます。これからもいろいろなことを私たちに教えてください。

介護スタッフの場合は、利用者から学ばせてもらっているというスタンスでコメントを書くと、適切な距離感を保ったメッセージカードに仕上がります。
笑顔や優しさ、歌の上手さなど、利用者の長所を具体的に褒めることで関係がよくなるメリットがあります。

高齢者へのその他お祝いメッセージ(クリスマス、年賀状、敬老の日)例文

敬老の日やクリスマス、年賀状などに添える、高齢者向けのメッセージの例を紹介します。
メッセージのポイントは、正しい距離感と読みやすさです。

幼い孫が送るクリスマスメッセージの例文

メリークリスマス! ママとえらんだクリスマスプレゼントをおくります。こんどおばあちゃんちにいったら、いっしょにあそびたいな。

子どもらしくかわいらしいメッセージは、高齢者を笑顔にします。そのため、子どもには好きなように書かせるとよいでしょう。似顔絵などを添えると、さらに喜んでもらえるかもしれません。

ただし、子どもの文字は小さかったり読みにくかったりするため、大きな文字ではっきりと書くよう見守ることをおすすめします。

息子のお嫁さんが送る年賀状メッセージの例文

あけましておめでとうございます。いつもおいしい野菜を送ってくださり、ありがとうございます。今年から〇〇(孫)も中学生です。制服ができたら写真を送りますね。今年もよろしくお願いいたします。

感謝の気持ちを表しつつ、家族の近況報告も兼ねている年賀状です。これを読んだ高齢者には、孫の制服姿の写真を見る楽しみができました。
このように、メッセージが高齢者の生きがいにつながるケースもあります。

介護スタッフが送る敬老の日のメッセージの例文

敬老の日おめでとうございます。さまざまな苦労を乗り越え、今日まで生きてこられた〇〇さんには、スタッフ一同多くのことを学ばせていただいております! これからも人生の大先輩として、いろいろなお話を聞かせてくださいね。

長い人生のなかで、何の苦労もしないで生きてきた人はいないでしょう。特に、戦後の日本を支えてきた高齢者には、苦労話のひとつやふたつが必ずあるはずです。

困難な時代を生きてきた高齢者への尊敬の念をメッセージにしたためると、その人の自尊心を高められます。

まとめ

介護をする人が普段何気なくかけている言葉が、高齢者を元気にしている、または傷つけているかもしれません。
高齢者が元気になるような声かけを意識したいものです。

また、高齢者に声をかける際は、言葉だけでなく表情や声の調子などにも注意する必要があります。
介護は相手との信頼関係が不可欠なので、積極的にコミュニケーションを図り良い関係を築きたいですね。

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著者:柴田 まみ

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著者:柴田 まみ

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介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、社会福祉主事任用資格保有
特別養護老人ホームのユニットリーダーや、デイサービスの生活相談員に従事し高齢者福祉に携わる。特にデイサービスでは、介護をするご家族とのやり取りから在宅介護の難しさを実感。現場での経験を活かし、現在、介護関連の記事を執筆中。できるだけわかりやすい言葉を使って、介護の知識がない人でも理解しやすい文章を心がけている。座右の銘は、継続は力なり!

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