高齢になると暑さ・寒さを感じにくくなることがあるようです。ある訪問介護の利用者さんも寒さをあまり感じないようで……。
高齢になると身体の反応が穏やかになり、風邪をひいても高熱が出にくい、とっさの動きができないなどといったことが起こります。
そして、この季節でもっとも困るのは寒さに鈍感になってしまうことです。
ニュースなどで「寒さ対策を」といくら言っても、寒さを感じにくいのではどうしようもありません。
反応が鈍くなっているせいで「たいして寒くないじゃないか」と薄着で過ごしてしまう方も多く、他にも、お風呂に浸からない、暖房をつけない、外出時にジャケットやコートを着ないなどなど不安に思うことばかりです。
その結果、風邪をひいてしまうような事態がよく起こります。
こちらの利用者さんは、息子さんと同居しています。息子さんは日中に仕事で外出しているため、昼間は見守りも兼ねてヘルパーがサービスに入っています。
ヘルパーが入った最初の目的は服薬管理だったのですが、しばらく経つと軽度の認知症が認められました。
そのため、その後は入浴もヘルパーが見守るなど、息子さんと二人三脚で利用者さんの生活を支えています。
ある日、訪問介護事業所に息子さんから電話がありました。「新しいエアコンに買い替えたので、訪問のときにつけてください」とのことです。
お父さんが風邪をひかず快適に過ごせるように、機能の優れたエアコンを新調したとのこと。
しかし、この利用者さんは暖房をつけないタイプの方で、真冬でも家の中なら下着一枚。暑がりではないので、単に寒さを感じにくくなっているようです。
エアコンを新調してからも、やはり寒い部屋に下着姿。かろうじて長袖の下着でしたが、非常に寒そうな見た目です。「服を着ませんか?」と促しても拒否されてしまいます。
そこで「せっかく息子さんが用意してくれたので、エアコンをつけさせてください」とお願いすると、表情が変わりました。「そうか、そうだった」と立ち上がり、エアコンをオンに。
息子さんは仕事で帰りが遅く会話の機会は少ないようですが、息子さんの気持ちが通じたのかもしれませんね。
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