昨今、地震や大雨による災害がたびたび起こっています。災害は誰にとっても不安なものですが、介護が必要な高齢者ならなおさらです。
歩行に杖が必要な訪問介護の利用者さん。もし避難が必要になったらどうやって避難所まで行けばいいのか……突然ある策を思いつきました。
今年に入ってからも大きな地震が頻発し、南海トラフ地震の臨時情報が出るなど災害を身近に感じる今日この頃です。
地震による被害の再現CGや想定される被害総額がニュースでも話題になりました。
ヘルパーが訪問している利用者さんは、その多くの方が災害時に一人で避難所まで行くことが困難です。
寝たきりの方や歩けない方、そして頼れる親族も近くにいない……そんな利用者さんが少なくありません。
地震や津波・台風といった災害は誰にとっても不安ですが、介助なしでの日常生活が難しい高齢者は特に恐怖を感じやすいと思います。
災害時に私たちが手助けできるといいのですが、ヘルパーは時間外の訪問が禁止されています。
もし避難することになったら、サービス提供責任者やケアマネジャーが「私たちが動くから」と言ってくれています。
しかし、災害時には何があるか分かりませんし、すべての利用者さんをフォローできるとも限りません。
介護が必要な方であっても、災害時にはある程度の自助努力が必要になってしまいそうです。
介護が必要な一人暮らしの方は、近所の方に「地震が来たら一緒に避難してほしい」と声をかけておくと、もしものときには気にかけてもらえます。
できれば日頃から近所の方同士でそろって避難する計画を立てておくと安心です。
避難計画には自治体が配布している防災ハザードマップが役立ちます。実際に避難場所まで一緒に歩き、距離感や歩きにくい箇所がないかなども確認しておきます。
災害時は交通が麻痺したり、家屋の倒壊などで避難経路が通れなかったりする可能性もあるので、複数のルートを確認しておくのもいいでしょう。
訪問介護の利用者さんのなかには災害時の備えができていない方もいます。
私たちヘルパーも、「この方は一人で避難所へ行けそうか」「助けてくれる人はいるのか」などを気にかけて、アドバイスすることを心掛けています。
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