「薬を飲んでくれない…」認知症の家族を持つ方なら、一度は頭を抱えたことがあるのではないでしょうか。
困り果てた家族がヘルパーに相談したところ、思わぬ裏ワザを伝授してもらうことに。
ヘルパーとして困ることのひとつに、「拒否が強い方へのアプローチ」があります。介護されることに強い拒否を示す高齢者は少なくありません。
以前、入居施設で働いていたときには、起床や着替え、食事、入浴など、ほぼすべてに関して拒否がある方もいました。
そのような拒否の強い利用者さんにどう対応すべきか、ヘルパーは日々知恵を絞っているのですが、その中でも特に大変なのが服薬介助。
高血圧・糖尿病・心筋梗塞・認知症などの薬では特に失敗(薬の紛失や落薬、吐き戻し)できません。
こちらの利用者さんには認知症の症状があり、訪問時から少し大変です。
「誰?勝手に入ってきて!」と、ヘルパーだと理解してもらえないため、そのときの状況によって「今日からお世話になる家政婦です」「親戚の者ですよ」などと伝え、納得していただきます。
しかし、薬を飲んでくれるかどうかはまた別の話。会話しながら昼食を終わらせ、さあ次は服薬を……と準備を始めると「毒を飲ませる気?」と目つきが本気モードです。せっかく良好な関係を築けていても、また振り出しに……。
そんなときの対応策はさまざまです。例えば、「すごくご利益があるんですよ」とか「この痛み止めを飲んだら腰痛がラクになりますよ」とか、錠剤に似た偽薬(ラムネなど)を用意して「私も一緒に飲みますから」と飲んでみせる、などなど。
ある日、ご家族から「夕食後の服薬方法で困っている」と相談を受けました。対応策をひとつ教えたところ、めでたく成功したそうです。
しかし、ご家族が毎回同じ方法を使っていたら、それが薬だと気づかれてしまったそうです。
この方に薬を飲んでいただくためのネタがひとつなくなってしまいましたが……ネタをやりくりしながら、なんとか服薬していただいています。
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