介護保険最新情報Vol.1436
厚生労働省は7日、介護施設などの事故の防止、発生時の対応の強化に向けて新たなガイドラインを公表した。【Joint編集部】
このガイドラインは、介護現場のリスクマネジメントを体系的に整理し、事故を未然に防ぐ体制の整備、発生時の迅速かつ適切な対応のあり方などを示すもの。厚労省は介護保険最新情報Vol.1436で周知し、全国の関係者に積極的な活用を呼びかけた。
厚労省は今回、2012年度に策定した「特別養護老人ホームにおける介護事故予防ガイドライン」をアップデート。要介護度の高い高齢者の増加や介護テクノロジーの進歩など、介護現場の環境の変化に対応させた。主な対象は引き続き介護施設だが、居宅サービスや居住系サービスに関する内容も新たに盛り込んでいる。
ガイドラインではリスクマネジメントの基本理念をはじめ、事故防止の体制整備、委員会の設置と運営、職員の研修、ヒヤリ・ハット事例の活用、利用者・家族との連携、介護テクノロジーの活用方法などを解説。転倒や転落、誤嚥、誤薬など、事故種別ごとの原因分析・再発防止策も掲載している。
厚労省はガイドラインの中で、「組織文化を醸成し、組織全体が一丸となってリスクマネジメントに取り組むことが重要」と呼びかけている。
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