精神科病院で働く介護職には「命の次に大事」と言われているものがあります。
なくしたら始末書やウン百万円を弁償しなければいけないというウワサも……。
介護士がとにかく大事にする「あるもの」とは?
他の施設でもそうなのでしょうか?
私の働く精神科病院では、入職時から「鍵は命の次に大事」だとたびたび言われます。閉鎖病棟では特に、鍵は患者さまを守る大切なものです。
病院には危ないものがたくさんあります。
ナースステーションには薬品や自傷他害につながる危険物がありますし、食堂や洗濯室にある洗剤も飲んでしまうととても危険です。
飛び降りや事故を防止するために、病棟の入口や非常口も施錠されています。
患者さまを狭い病棟に閉じ込めて……と批判もあるのかもしれません。
でも患者さまの安全を守るために、私たち介護士や看護師は入社時や研修のたびに何度も念をおされています。
とにかく鍵の紛失が怖いので、休みの日にはバッグから出して自宅で厳重にしまっておきます。
なので、いざ出勤日に持って行くのを忘れてしまうことも。
鍵を忘れたときは、同僚に連絡して病院内に入れてもらい、上司に話して予備の鍵を借りて……と面倒ではありますが、入れ忘れがわかっていればまだ安心です。
命の次に大切な鍵、紛失したら始末書騒ぎです。そのうえ、病院中の鍵を新しくしないといけないので、何百万円もかかってしまうというウワサ。
実際に全額請求されることはないと思うのですが、さすがに鍵が見当たらないと青ざめてしまいます。
職員は全員、鍵にストラップやチェーンをつけて絶対なくさないようにしています。
始末書やウン百万円の弁償も怖いですが、自分の不注意のせいで患者さまを危険にさらすことが本当に怖いです。
そう考えると“命よりも”大事な鍵なのかもしれません。
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