訪問介護の利用者さんに買い物を頼まれたヘルパー。
いつもと同じ商品を購入して帰ったのですが……利用者さんに疑われる事態になってしまいました。
この頃は当たり前のように物価が上がり、毎日の暮らしに欠かせない食品や衛生用品まで値段がアップしています。
我が家には子どもがいることもあり、この物価高は非常に痛手。お米の値段まで上がってしまい、一体どうしようという気持ちになります。
それは年金で暮らしている高齢者も同じです。ものが少なく苦しい戦後の時代を生きてきた方でさえ、「米が高いなんてどうかしている」と批判するほどです。
戦時中には小学生だった訪問介護の利用者さん。戦後の貧しい時代には、手に職をつけて商売人として活躍したそうで、とてもバイタリティのある方です。
お金の使い方が上手く、節約もお手のもの。コミュニケーション能力にも長けています。
しかし、パーキンソン病と診断されてからは外出を避けるようになり、ヘルパーが週2回の買い物支援をすることになりました。
この日も、利用者さんにパックご飯とその他の食品を頼まれ、いつものスーパーに買い物に行きました。
しかしパックご飯の価格がいつもと違い、容量はそのままで値段だけが上がっています。
ヘルパーは利用者と電話のやり取りをすることができないため、買ってもいいか聞くことができません。仕方ないので、値上がりしたいつもの商品を買って帰宅しました。
すると、利用者さんは値段の違いにすぐさま気づき、「値段が高い方を買ったんと違うか?」と不機嫌に。
価格が上がったことを伝えても信じてもらえず、利用者さんはスーパーに電話することになりました。しかし、とても丁寧な対応だったのか「わかった」とすんなり終了。
「値上がりしたそうや……すまんのう」と申し訳なさそうな表情です。「仕方ないから別の商品に変えるか……」と、利用者さんは考え込んでいました。
今度は他の商品の価格も調べて、相談してから買い物に行こうと思います。
こちらもおすすめ
おすすめ事業所情報
新着記事