ある訪問介護の利用者さんは、コンビニでの買い物が毎朝の日課です。
ある日、いつもと同じようにコンビニに行ったのですが……。
こちらの利用者さんは、いつも訪問介護で掃除のサービスを利用されています。
ケアプランには買い物代行も記載されていますが、お米などの重いものは近所に暮らす家族に依頼し、その他の買い物は自力でコンビニやスーパーまで行っています。
ですがこの日はヘルパーに買い物を依頼。「今日はちょっとしんどいわ……」となんだか浮かない表情です。
いつも明るく元気な利用者さんなので、変わったことがなかったかお伺いすると、「実はな……」と一部始終を話してくれました。
利用者さんの自宅近くには小学校があり、さらにその傍には大きなマンションが4棟もあるため、朝は登校中の小学生が多くにぎやかです。
真夏日が続いていたある朝、利用者さんがいつものようにコンビニに行くと、走って横断歩道を渡る低学年児を数人見かけたそうです。
あまりの勢いに、利用者さんは「左右をよう見て渡り!」と小学生たちに注意。危ない光景に自然と声も大きくなったよう。
それを見ていたスクールガードさんが感動し、「最近は子どもの親たちが怖くて、ちゃんと注意できていなかったけど、あなたは違う」「私たちが言いたかったことをハッキリと言ってくれた」と称賛。
利用者さんにとっては特別なことではなかったのに、すごく褒められたんだとか。
それから、スクールガードも高齢化が進み、後継者がいないこと。若い人たちは自治会への参加が少なく、頼りにくいことなどを聞かされたそうです。
自分も若くはないけれど何か力になりたいと思い、そのままスクールガードを手伝ってきたそうです。「子供はかわいいな」「元気をもらえて若返るわ」と満面の笑みの利用者さん。
このまま続けるのかな?と思いましたがかなり疲れたご様子で、もう少し涼しくなったらまた参加しようかな、と笑顔で笑いながら話していました。
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