ケアプランの見直しを終え、安心して出張に向かった息子。しかしその頃、自宅では父親がケアマネや介護士たちを追い返すという事件が起きていました。
そして後日……。
僕の出張中、見直し後のケアプランを父が拒否するという事態が発生しました。そのため、改めてケアマネさんに自宅に来てもらい、僕の立ち会いのもとで再度ケアプランを提案していただくことに。
父が拒否したケアプランは、週2回の訪問看護、週3回の訪問介護、平日の通院には介護タクシーを利用するというもの。
しかし父には、家を他人に出入りされたくない、家族以外に介護されたくない、という思いが根本にあったようです。
父は白血病なので看護師さんの定期的な検診が必要です。退院前には病院の先生にそう言われていましたが、考えは変えられそうにありませんでした。
ケアマネさんとの話し合いでは、落としどころとして週2回の介護士さんによる訪問だけならOK。介護タクシーの利用は受け入れてくれると思っていましたが、答えはNOとのことでした。
家族が車を所持しているのだから、週5回の通院にわざわざお金のかかるタクシーを利用したくないというのが理由です。
我が家で免許と車を所持しているのは母と僕しかいません。当初、父の介護にあたっていた母が入院したため、当然、送迎できるのは僕しかいませんでした。
病院の近くを通るバスや電車はなく、車でも片道1時間はかかります。それに父の体調によっては投薬治療に3時間ほどかかることもあると、事前に病院から説明を受けていました。
僕は日勤の会社員だったので、昼休みの1時間で病院まで送迎して会社に戻るのは到底無理です。
父は在宅での生活を望み、母はくも膜下出血で入院中。これから先の両親の介護のことを考えると、今の仕事を続けていくのは難しいとの結論に至り……僕は離職を決めました。
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